第十三章 若獅子タッグマッチトーナメント予選
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だろう。
「兄妹仲良く相手が勝手に倒れましたー!」
「VTRのスロー再生を見ても同じだな。こことここ。手刀を相手に当てている。明らかに私との稽古より早いじゃないか……。楽しみになってきたぞ」
「これで松永久秀と葵冬馬の智略チーム本選進出です!」
本選で無敵童貞軍チームには働いてもらおう。
ちなみにヨンパチ君はトーナメントに参加したが相手が悪かったと言う事でクラスメイト達の評価が少しだけ上がったらしい。
彼等も俺と同じく2回不戦勝で勝ち上がって来たのだが3回戦はきちんと戦いに出たことが評価に繋がったみたいだ。
「というわけで、松永先輩のお陰で少しばかりクラスメイトからちやほやされたぜ」
「君達は予選落ちしたけど、引き続き協力してもらう。流石に本選残りの実力者には闇討ちは無理だ。とりあえずは本選出場者の情報集めだ」
「わかりました。鉢屋頼むぞ。ついでに隠し撮りしようぜ」
「うむ。心得た……。まずは身内の情報から話そう」
●
気をつけるべき相手は、だいぶ絞られた。
攻守のバランスが取れていて優勝候補の源義経と椎名京、源氏紅蓮隊。
パワー特化の武蔵坊弁慶と板垣辰子のデス・ミッショネルズ。
この二組は俺一人で戦うとなると手こずりそうだ。
他には葵冬馬が狙い撃ちされる危険のある那須与一と葉桜清楚の桜ブロッサム、大友焔と風間翔一のファイヤーストーム、銃火器を使用する武田小十郎とステイシーのワイルドタイガーが要注意。
燕ちゃんの方は出来れば決勝まで当たりたくない。
互いにトーナメントでは反対側に配置されるのが理想的だ。
運も実力の内だ。
まあ、そうなった時には予定どおり、燕ちゃんは棄権するだけだ。
「本選では試合開始直後に私がマシンガンを撃って牽制しつつ場外へ逃げる。それだけでいいのですか?」
「正直、それ以外だと瞬殺されるからな。マシンガンは空に向かって適当に撃つ事」
「何故です?」
「意味のない行為に意味を持たせる為だ」
「ああ、何かあると思わせておき思考のリソースを無駄に使わせるということですね」
対戦相手に向けて撃つとそれだけで、狙われる。それならば意味不明な行為で相手を乱して貰った方が良い。
「話が通じやすくて助かる。ただし、知性チームが棄権しなかった場合は直江大和君を場外から狙撃してもらう。まあ、彼も場外へ逃げるだろうから狙えそうにないなら伏せておく事だね。燕ちゃんは俺が相手する」
「妹に裏切られた場合のことも考えるのですね」
「まあ、ないとは思うが、万が一という場合もあるし」
燕ちゃんが優先事項を蔑ろにするとは思わない。
しかし、直江大和君はどうだろうか。
彼が詐欺師的に燕ちゃんをだまくらかして戦いに持ち込ませるという可能性もある。
「大和君も時折えげつな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ