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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第5話
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ルティナがそんな詳しい事を知っている――――って、アルティナはシュバルツァー家のメイドさん?のようなものだから、知っていて当然よね。」

「………まあ、”メイド”も”使用人”の一種ですから間違ってはいないかと。ちなみにユミルが襲撃された時、当時貴族連合軍に所属していたわたしがクルトさんが仰っていた”とある大貴族”とは”別の大貴族”の指示によって、ユミル襲撃の混乱に紛れてアルフィン様を誘拐してその人物の下へと送り届け、その後アルフィン様の誘拐を指示した人物とは別の貴族連合軍に所属していた人物の指示によって、故郷の襲撃を知って帰郷したエリゼ様を誘拐する為にユミル近郊に潜んでいましたが、イレギュラーな事態が起こり、急遽誘拐目標をエリゼ様からエリゼ様の母親であるルシア様に変更され、誘拐を実行しようとしましたが、わたしの存在に気づいていたメンフィル帝国大使――――”英雄王”リウイ・マーシルン前皇帝陛下が護衛兼伏兵を待機させていた為、誘拐を実行したわたしはその伏兵達に敗北し、捕縛された為メンフィル帝国の捕虜となりました。」

そしてユウナの疑問に淡々とした様子で答えたアルティナの答えを聞いた二人はそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

「……所々、聞き捨てならない事を聞いてしまったのだが。」

「っていうか、メンフィル帝国の大使―――”英雄王”って確かメンフィル帝国の前皇帝でしょう?何でそんなとんでもない人がエリゼさん達と一緒にユミルに行ったのか意味不明なんだけど……というか、よくそんな事があったのに、エリゼさんやアルフィンさんはアルティナと仲良くしているわよね?」

我に返ったクルトは疲れた表情で呟き、クルト同様疲れた表情で呟いたユウナはアルティナと親しく話している様子のエリゼやアルフィンの様子を思い出しながら不思議そうな表情で首を傾げた。



「………まあ、お二人の心が寛大である事やルシア様の件に関しては”未遂”ですんだ事も理由の一部と思われますが、”七日戦役”の和解条約締結後発足された”特務部隊”にリィン教官達に引き取られたわたしも所属して教官やエリゼ様達と一緒に行動をし続けた事によって親しい関係を築く事ができましたので。」

「そう言えば、君は1年半前の内戦終結に最も貢献したメンフィル帝国の精鋭部隊―――”特務部隊”にも所属していたとの事だったな。……という事は、皇女殿下と教官達の関係が良好になった理由は君と教官達のように内戦終結の為に教官達と皇女殿下が一緒に行動し続けた事によって、お互い親近感が出た事によるお陰なのか?」

「はい、恐らくそれが一番の理由かと。」

「へ〜………まあ、理由はどうあれ、政略結婚がお互い両想いによる結婚になった事は結果的にはよかったんじゃないの?」

クルトの推測にアルティナは頷
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