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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第5話
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います。……ただ、わたしは”シュバルツァー家”の方々をサポートする為に教官達に引き取られたのに一般的に言う”子供のお手伝い”のような簡単な事しかさせてもらえないのが、少々不満です。」

「いや、実際アルティナはその”子供”でしょ。………けど意外よね。確かアルフィンさんって、エレボニア帝国がメンフィル帝国に戦争を止めてもらう為に政略結婚として、リィン教官と無理矢理結婚させられたんでしょう?その割にはリィン教官の婚約者のエリゼさんやセレーネ教官、ベルフェゴールさんやリザイラさんとも凄い仲良しだし、リィン教官との関係に関しては初対面のあたし達ですらわかるくらい、その………リィン教官との夫婦関係が本望であるみたいにリィン教官に対してラブラブだし、リィン教官もアルフィンさんみたいに露骨じゃないけど、アルフィンさんがとても大切で大好きな事は伝わってくるし。」

ジト目になったアルティナの発言にクルトと共に冷や汗をかいて脱力したユウナは疲れた表情で指摘した後アルフィンがリィンやエリゼと接する時の様子を思い出しなが疑問を口にした。

「それに関しては僕も少し気になっている。メンフィル帝国との戦争が勃発した理由を考えれば、皇女殿下が教官に対して罪悪感を抱いても、それが恋愛に発展するなんて普通に考えたらありえないだろうし。」

「へ……エレボニア帝国とメンフィル帝国の戦争が勃発した理由でアルフィンさんがリィン教官に罪悪感があるってどういう事?」

「君も知っての通り、1年半前エレボニア帝国が内戦の最中メンフィル帝国に戦争を仕掛けられた理由はリィン教官とエリゼさんの故郷であり、メンフィル帝国領の一つ―――”ユミル”が貴族連合軍と深く関わり合いがあった”とある大貴族”が雇った猟兵達に襲撃された事だが………その”とある大貴族”が猟兵達にわざわざ他国であるユミルを襲撃させた理由は、当時貴族連合軍の魔の手を逃れてユミルに身を隠していた皇女殿下を捕える事だったんだ。そしてその襲撃の際にユミルにある建物等が一部放火されたり破壊され、領主である教官達の父君であられるシュバルツァー卿は領民達を守る為に猟兵達と戦って、重傷を負ったとの事だ。」

「そ、そうだったの!?じゃあクルト君がアルフィンさんがリィン教官に対して罪悪感を感じているような事を言っていたけど、もしかしてその件が理由で……?」

「―――はい。実際アルフィン様はユミルとテオ様の件でリィン教官に対して罪悪感を感じていたとの事です。……まあ、教官達はユミルやテオ様の件はアルフィン様のせいではないと仰って、アルフィン様が自分達に対して罪悪感を抱く必要はないという事をアルフィン様に伝えていたとの事ですが。」

クルトの話を聞いたユウナの言葉にアルティナは静かな表情で頷いて説明を補足した。

「へ……何でア
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