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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第5話
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「ユウナさんの意見には同意します。リィン教官に提案されている新たな縁談の中にはエレボニア帝国の皇女もいますし。」

「へ………”新たな縁談の中にはエレボニア帝国の皇女もいる”って事は、エレボニア帝国にはアルフィンさんの他にもお姫様がいるの?」

「ああ。リーゼロッテ皇女殿下という方で、元々ユーゲント皇帝陛下の正妃であられるプリシラ皇妃殿下の実家の子女として育った方なのだが、1年半前のメンフィル帝国との和解条約の件でアルフィン皇女殿下が降嫁された事で、エレボニアの民達からすれば”帝国の至宝”の片翼として民達にとても慕われていて、内戦終結に最も貢献したアルフィン皇女殿下がメンフィル帝国との和解の為に自ら責任を取ってエレボニア帝国から去った風に見られていて、それが理由で内戦やメンフィル帝国との戦争の件もあってエレボニア帝国全体が暗い雰囲気に陥りかけたんだが………その雰囲気をなくすために、明るい話題として、既に両親を亡くされていて皇妃殿下のご両親であられる祖父母の元で育っていたリーゼロッテ皇女殿下が選ばれて、アルノール皇家と養子縁組を組まれる事になったんだ。今では”新たな帝国の至宝”という呼び名で、民達の人気もアルフィン皇女殿下に劣らないと言われている程、民達に慕われている方だ。」

「そうなんだ………あれ?でも、エレボニア帝国の皇家って、既にアルフィンさんがリィン教官と結婚しているからリィン教官達との縁は十分あるわよね?なのに、何でリィン教官に新たな縁談を提案しているのよ?」

「………まあ、あくまで僕の推測だが教官との縁談はアルフィン皇女殿下の件同様”政略結婚”で、しかもエレボニア帝国政府の意向が関わっていると思う。エレボニア帝国は14年前の”百日戦役”、そして1年半前の”七日戦役”でメンフィル帝国との”力の差”を嫌という程、思い知らされたからな。しかも1年半前の戦争の件で国家間の関係は微妙な状況の上、メンフィル帝国はメンフィル帝国同様国家間の関係が微妙な状況になっているクロスベル帝国との関係は良好だから、1年半前連合を組んでカルバード共和国を滅ぼしたように、再び連合を組んでエレボニア帝国を滅ぼされない為に組まれた縁談かもしれないな。アルフィン皇女殿下とリィン教官の政略結婚はメンフィル帝国の要求で、あくまで1年半前の戦争の”和解条約”の一つとして組まれていただけだから、万が一メンフィル帝国との何らかの国際問題が発生して再びメンフィル帝国に戦争を仕掛けられた場合、アルフィン皇女殿下を理由に和解、もしくは戦争を止めてもらう事は恐らく不可能だと思われるしな。(しかし、リィン教官とリーゼロッテ皇女殿下の縁談の話があがっているなんて………まさかとは思うがその為に、陛下はリーゼロッテ皇女殿下を養子に取られたのか……?)」

ユウナの疑問に対する答えを推測
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