第5話
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……」
「君は………」
ユウナの話を聞いたクルトは目を丸くして黙り込んだがやがて口を開いた。
「それを言うならお互い様さ。―――しかし、あれから2週間、ずっとそれを言おうとしてたのか?エレボニア人嫌いの君にしては律儀というか、殊勝というか。」
「べ、別にエレボニア人の事は嫌いじゃないってば……!国は国、人は人だし、自分が間違っているんだったら、ちゃんと謝らなきゃって思って……毎日、熱心に稽古をしてるのにあんな言い方もしちゃったし。」
「ああ………」
気まずそうな様子で答えたユウナの話を聞いたクルトはオリエンテーションの時のユウナの発言を思い出した。
エレボニア人が使う、昔ながらの剣なんかよりは役に立つ筈です!
「別に気にしてないさ。稽古自体は単なる日課だしね。――――それいしてもクロスベル人っていうのはみんな君みたいな感じなのかい?」
「へ……あたしみたいって?」
クルトの問いかけの意味がわからないユウナは不思議そうな表情で問い返した。
「別に悪い意味じゃないけど。前向きで正義感が強くて人が良さそう(チョロそう)な感じってことさ。 」
「って、君ねぇ!?」
そしてクルトの自分に対する印象を知ったユウナはジト目でクルトを睨んだ。
「だから悪い意味じゃないって言ってるじゃないか。」
ユウナに睨まれたクルトは苦笑をした後手を差し出し
「同じクラスの仲間が信用できそうなのは助かるよ。信頼できるかは別にしてね。」
「む〜っ……ホント可愛くないわねえ。ふふっ、でもまあ、改めてよろしくってことで。」
ユウナも手を差し出し、二人は仲直りの握手をした。
「―――お二人とも、おはようございます。」
するとその時タイミング良くアルティナが二人に近づいてきた。
「ア、アルティナ……!?どうして――――とっくに登校したんじゃ!?」
「早朝、定時連絡があってユウナさんを起こさないよう自習室を使用していました。もしかして、部屋を出る時、起こしてしまいましたか?」
「う、ううん。グッスリ寝てたけど……―――ってだから、定時連絡って何より、定時連絡って!」
アルティナの問いかけに戸惑いの表情で答えたユウナだったがすぐに我に返って声を上げて指摘した。
「失礼、秘匿事項でした。」
「……まあ、そろそろ時間だ。同じクラスだし、たまには一緒に登校するとしようか?」
アルティナのマイペースさに脱力したクルトは気を取り直して登校に誘った。
「構いませんが、わたしはお邪魔なのでは?先程の様子から察するに関係性が進展したようですし。」
「か、関係性って……別にしてないってば!」
(しかし独特な言い回し
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