第二部 英雄たちの策動
つかの間の静穏
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ったはずなのに、おっぱいドラゴンて何……?
考えてもわからないので、とりあえず返信で聞いてみることにする。
案の定、またすぐに返信が来た。
「……冥界での特撮ヒーローを、赤龍帝がやってるの?それが『乳龍帝おっぱいドラゴン』……?」
何だろう、悪魔って特撮アニメなんて言うのもやっているの?というか、アニメってまず何?
……メールに『ぜひ見てみてください!』って書いてあったし、曹操が返ってきたらお伺いを立ててみようかな?
そう考えていると、膝上のオーフィスの視線を感じる。
「オーフィス?」
「文姫、ドライグに会った?ドライグの気配、する」
「赤龍帝?昨日、確かに戦ったけど…」
オーフィスに感知できるような何かが残っていたんだろうか。
もしかして、万霊殺しで消しきれなかった残滓でもあるのだろうか…?
だとすれば、万霊殺しの力では消しきれなかったということになる。その傾向を分析すれば、もしかして万霊殺しの正体の解明につながるかもしれない…
でも今は曹操がいないから、しばらくはここでのんびりしておこう。押し付けられたものとはいえ、休暇は休暇だし……たまには、こういうのんびり日向ぼっこもいいかな。
膝に座ったオーフィスを抱える。何か反応があるかなと思ったけれど、なすがままになっている。
そのままオーフィスを抱えてしばし、日向ぼっこをしているとポケットの私用携帯が再び鳴る。先ほどとは違う専用メロディーに、慌ててポケットから取り出す。この着信音は、曹操専用のものだ。
「もしもし?」
『文姫。少し話したいことがある。すぐに帰ってこれるか?』
「うん、大丈夫。なるべく早くいくよ。会議室?」
『ああ、頼む』
通話を切って、オーフィスを抱き上げて地面に下す。
「ごめん、オーフィス。私、ちょっと行ってくるね」
「我、ここにいる」
オーフィスの頭を一つ撫でて立ち上がる。
とりあえず、曹操の話とやらを聞こうかな。なんにせよ、それからだ。
〜おまけ〜
「曹操」
「どうした?」
「おっぱいドラゴンのアニメ、見ていい?」
「……君は見なくていい。というか、見るな」
「なんで?」
「……君には刺激が強いからな」
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