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ハイスクールD×D 聖なる槍と霊滅の刃
第二部 英雄たちの策動
四織の受難
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連行された私は、本日二度目の、他人の着せ替え人形になっていた。
試着室の中で様々な服を着せられる。普段着たことのない服ばかりで戸惑う私を余所に、曹操から依頼を受けた店員さんは実に楽しそうに私の衣装をとっかえひっかえする。
実に楽しそうだし、曹操が依頼した以上、この人にとってこれは『仕事』の一環ということになり、邪魔をするわけにはいかなくなってしまった。
……他人を着せ替えるってそんなに楽しいのだろうか。

「四織。今いいか?」

そう思っていると曹操の声が外からする。
あ、助かった?そう思った私は試着室のカーテンを急いで開ける。

「どうかしたの?」

「ああ、君ならこういうものもどうだろうと思っただけだ」

そう言って曹操が手に持っていたものを見せてくる……前に、店員さんに渡されてしまった。

「おおっ、彼氏さんってば良いセンス!!それじゃあこれも着てみましょうねー」

……なんだか、店員さんのテンションが大変なことになった。
これは嫌な予感がする。そう思って、そっと目に留まらないよう逃げようとするけど、狭い試着室の中ではそんなことができるわけもなく……

「そ、曹操………た、たすけ………」

「……ふむ。やはりこういうのは店員に任せるに限るな」

なんだか満足そうな顔をして頷いている曹操。……見捨てられた?
カーテンを閉める前に一瞬だけ見たけど、少しだけ楽しそうに笑ってた。ひどい。
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