第33話 日英欧州談話「踊るロンドン会議」幕開 ターン31
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違法薬物の所持や公金横領はともかく、
性犯罪や暴行事件はこちらで裁いても良いんですよ?」
「そ、そうだな。伏見卿の配慮もあるのだ。
日本の東郷毅だけを責めるのはアンフェアだろう」
こちらも切り替えして何とエイリスの猛攻を凌いだ。ゴールポストがなければヤバかった。
ゴール前にポンポンとロングボールが放り込まれて来たからな。
しかも味方からだ!! バックパスは止めろ! オウンゴールを決めたいのか!?
「はぁ〜〜。とにかく話を戻しますね。
この交渉の席ではドクツ軍人の捕虜は別件としても、
日本ではソビエトで共有主義に反対する民主主義者が10万人逮捕されて、
シベリアの捕虜処分場に送られたと確認(情報の裏)を取っていますが?」
「エイリスは、ソビエトからシベリアの施設は老人養護施設だと聞いてる。
政権に対して反対するデモを起こした人間を温泉施設に送るとは“優しい世界”じゃないか」
今は公式会議の場だ。先ほどから書記官によって議事録も取られている。
例えシベリアの実態を知っていたとしても、建前で答えるしかないだろう。
「エイリスの見解についてはご理解しました。
兎に角、各国がロシアンを革命で打倒したソビエトと、
新たな交戦協定は結んではいない現状には問題があるのでは?」
「連合国はソビエトをロシアンの継承国だと認め、
条約などの権利や義務を引き継いでいると考えている」
「しかしソビエトはロシアン王朝の債権をすべて放棄していますが?
前大戦で核が使用されたチェルノブも他国の調査団は拒否されている。
どちらにせよ戦後には共同でソビエトの実態を調査する必要もあるのでは?」
「エイリスもガメリカも債権放棄は認めていない。支払いについては交渉中だ。
ただ日本が言うようにチェルノブやシベリアの実態調査などは検討に値する」
やはりエイリスやガメリカも共有主義の拡大は臨むところではないのだろう。
焦点はベルリン星域の統治を連語国のどの国が行うことになるかだ。
場合によってはエイリスとソビエトがベルリン星域を巡って争うことになるだろう。
僕が考えているのは日ソ英米の四大国による冷戦の構築だ。
宣告された余命を考えれば長々と戦争を続ける必要はない。
正妻の山下利古里ちゃん、妾に義妹で幼馴染の福原いずみちゃん、
帝ちゃんとはデートまでは持ち込んでいる戦争さえ終われば……。
ドクツ勢も大学時代の同期デーニッツ提督、美人プロデューサーのゲッペルスとは良い
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