第33話 日英欧州談話「踊るロンドン会議」幕開 ターン31
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物を注射されたとあるが!?」
「そちらについては成分調査を行いましたが生理用食塩水でした。
家宅捜査したところ自宅からも注射器の他に様々な性器具が見つかりましたが、
違法薬物は何一つ発見されませんでした。
東郷毅曰く、プレイを盛り上げるための小道具として持ち歩いているそうです」
「相手は10代(ローティーン)の少女だぞ!」
「19歳です。しかも学生ではなく記者として働いている大人です。
年齢も日本の法律では18歳以上であれば問題になりませんが?
エイリスは違うのですか? 外見で取り締まっているのですか?」
「セックスプレイ中に尋問行為など行うものか!」
「その点については隠語プレイの一種だと本人は――」
「なるほど。私もマイワイフとは時々――」
「こほんっ、証拠を隠滅する為にフィルムやPCデータを処分したと聞いているが?」
「正確には違います。東郷毅の娘さんのプライベート写真が撮影されており、
父親として娘のプライバシーを守るために処分したとのことです」
「ニューヨークに軍の特殊部隊を派遣してPCを押収したと記事にあるが?」
「いえ、軍は動いておりません。東郷毅はニューヨーク在住の知人に頼んだだけだと」
「ふざけるなっ!」
「ふざけてません。軍の内部調査だけではなく、
文官で構成された犯罪捜査局で調査を行った結果です。
証言もすべて臨時の軍法会議、法廷で行われたものです。
たしかにプライベートセックスで夜明けまで軟禁SM調教とかはどうかと思いますよ?
まあ男の方が一人で盛り上がりすぎて、女性を傷つけるというのは稀にあることです。
軍事ではなく民事の法廷で争って欲しい問題ですがね」
「どういうことだ?」
「つまり戦時国際法の問題ではなく、男女関係のもつれに過ぎないので、
リーザ・リットン記者が被害者というのであれば民事の法廷で争って欲しいというのが、
犯罪捜査局で出された結論です」
「日本帝国は被害者が民事裁判に訴えるのを認めると?」
「はい。東郷毅がリベンジポルノの被害にあったと言えるかもしれませんが?
我々も性犯罪に強い弁護士を紹介するから民事に訴えるようにと説得したのですが、
法廷で“加害者が尋問過程を再現するなら訴えてもいい”と……やれやれ」
「ん? それは、どういう意味かね?」
「尋問プレイがくせになったみたいですね。
ちなみに被害者は後日軍用地に不法侵入し、別件で逮捕されています」
「証拠隠滅の為の不当逮捕ではないのかね?」
「皆様が問題とされている記事の最後に、
東郷毅は“希代の女たらしで、変態SMマニアであり尋問プレイの愛好者”であると書か
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