第四章 問題解決と接近
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久秀が仲人役となり誤解を解いていった。
それにより、黛由紀江はストラップに話しかける不気味な女の子から有名人の友達という流れになり、松風も彼女が友達が少なくて話し相手になっていると良い話風にまとめていた。
ストラップに話しかけている不気味な女の子から、寂しさ故にストラップに話しかけていると言う認識がクラス公認となり、怖い、不気味だと言う誤解は解けた。
ちなみに、松風は彼女の腹話術と言う事になった。
クラスメイトの女子に囲まれて連作先を交換したり、話しかけられて黛由紀江は嬉しさのあまり、松風を九十九神から腹話術の人形にランクダウンさせていた。
黛由紀江の初めての友達である大和田伊予は、あっという間にクラスメイトと黛由紀江の間にあった蟠りのような物を解いた松永久秀を素直に尊敬した。
今度、黛由紀江と共にお礼を言いに行こうと松永久秀に会う口実を頭の中で考えていた。
それが恋心なのか、尊敬によるものなのか、本人は今の所わかっていなかった。
●
「兄ちゃん、早速噂になってたよ。1年女子の仲を取り持ったって」
「女子の噂の伝達力に驚愕した! 燕ちゃんの二の腕を揉んで落ち着くんだ俺!」
むにむに、と二の腕を揉む。
女の子の二の腕は偉大なるおっぱいと同じ感触と言う。
「はは、二の腕位ならまだしも! 気安く私の胸には触らせないよっと」
ベチっと手を叩き落とされた。
引越しの荷物を分担作業で分けていた時に、思わず燕ちゃんのパンツを見つけてそれをかぶって以来冷たくなっている。
俺が一体何をしたというのか。
スキンシップが減少してやや不満だ。
「兄妹で仲がいいね。あ、ご飯できたよ」
「おとんの目は腐ってるね……」
「兄妹仲良く。おとんとおかんは知らん。おかんは友達と旅行してるなんて教えてあげないんだからね!」
「うんうん。久秀はツンデレ君だね。どうやっておかんの行動を知ったの?」
「え? 普通に携帯で連絡来たけど?」
「私にも来てたよ」
おとんは崩れ落ちた。仲間外れはおとんだけであったらしい。
実のところ、おかんはそろそろおとんを許そうかと言う気らしい。
しかし、羽を伸ばしたい。
ということで、松永の名が旅行先である地方まで聞こえて来るようになれば松永も安泰と言うことで戻ってくると言っていた。
それを、俺はおとんに教えた。
「ますます頑張らないとね。アレの制作にも力が入るってもんだよ」
「使う機会があればいいけどね」
●
先輩らしく後輩の問題を解決。
配点:(人間関係)
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