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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第十一話:手向けの花は炎の様に
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み込む。

先程の会話を聞いてしまった私は、口説かれまいと意を決して塔を降りる。
出口に到着すると、壁により掛かる様に金髪が立っており、私の姿を見付けると表情を変えずに手を上げた。
まぁ理由は如何有れ、先程失礼をした相手だし、軽く会釈だけはしておく。

だが私は金髪の前で止まる事なく、村への道を大股で歩き出す。
金髪もその事には何も言わず、私の歩調に合わせて歩き出した。
さぁ何時でも口説いてみろ……鼻であしらってやるわ。

「本当は口説かないから、そんなに警戒しなくても良いよ」
だが金髪からは、思っても居ない言葉が出てきた。
口説かないのに、何で私の事を待ってたのよ!?

先刻(さっき)の会話……君に聞こえる様にワザと大声で言ってたんだ。あれを聞いて、少しは悲しみから奮起出来たろ? 完全には癒えないけども、村へ帰る為の勢いくらいは得られたろ?」
……た、確かに先刻(さっき)の会話を聞いて、一瞬だけども悲しみを忘れる事が出来た。

な、何よ……ちょっとは格好いいじゃない。

ゼシカSIDE END




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