0258話『狭霧の進水日の過ごし方』
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うなものだから」
それは、なんといいますか……羨ましいものですね。
空母の方々は最近では人数も増えてきましたので様々な方がいらっしゃいますから飽きは来ないでしょうし。
「まぁ、本題なんだけどそれで少し手が空いちゃっているから同じく暇してそうな狭霧ちゃんを誘いに来たんだー」
「私をですか……? 構いませんけどなにかをするのですか……?」
「うん。提督もきっと私達にプレゼントを渡す機会を伺っていると思うからどうせなら一緒にいた方がいいと思ってね」
「はぁ……確かにそうですが私で構わないのですか?」
「ぜんぜん大丈夫だよ! 違う艦種の子達ともたまには交流も深めておかないといけないしね」
「そうそう。楽しんだもの勝ちよ!」
蒼龍さん達はとても愉快な性格ですから私もつい乗せられてしまいそうになります。
確かに、それなら私も付き合うのは吝かではありませんね。
「わかりました。それでは少しの間ですが一緒になにかやりましょうか」
「決まりね! それじゃさっそくだけど間宮にでもいこっか! きっと間宮さんもサービスしてくれると思うしね」
「そんなわけで行きましょう!」
お二人に両手を掴まれてまるで連行されるように連れていかれました。
まぁ、たまには贅沢もいいですよね……?
ついつい節約思考が働いてしまうのは私の悪い癖ですから。
それで到着した甘味処間宮で、
「間宮さーん! あんみつ三人分お願いします!」
「はーい! あ、蒼龍さん達に狭霧ちゃんでしたか。それでは今日は進水日ですからなにかサービスしておきますね」
「やりぃ♪」
「思った通りだったね蒼龍」
「そうだね蒼」
お二人がそれで騒いでいる中、少し悪いと思ったんですけどやっぱり気が引けるものですね。
それを察したのかお二人はにんまりと笑いながら、
「もう! 表情に出てるよ。狭霧ちゃんは考えが固いよ! こういう時くらいは楽しまなきゃ損だよ!」
「そ、そうですね……でもこう言う事はあまりしないので慣れないものですね」
「こういうのは慣れが必要だよ。何事もこの鎮守府ではみんながみんな優しいんだからそれを受け入れるのも器が問われるよ」
「そうですね……他の鎮守府ではどうかは分かりませんがここはとても暖かい場所ですから私も慣れないといけないですよね」
「そうそう。だから楽しんじゃおうよ」
「はい!」
それから間宮さんの特別なあんみつ贅沢セットを三人で食した後に、
「あー、美味しかった! さっすが間宮さんだね」
「うんうん。それじゃこれからどうしよっか?」
「そうですね。娯楽施設はあるにはあるのですが数は限られていますからね」
そう、この鎮守府は提督がみんなの意見を聞いてそれぞれ要望に沿ったものを家具妖精さん達にお願いして作っ
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