第31話 第三帝国の終焉とコンサートの舞台裏 Ev13
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ズは通用しない。
ロリコンは医学的疾患(性嗜好障害)者として扱われているのだ。
巨乳好きはあくまでも擬態。本質はロリ巨乳のアンバランスさを好む変態。
ヨーロッパでもっとも危険な(趣味を持つ)男と呼ばれるのも当然だろう。
「ま、性嗜好は置いといて、能力的には信頼に足る人物だ。
大丈夫だろう……たぶん。とりあえず方針は全て定まった」
「後は第三帝国の国民にレーティアの亡命とエイリスに対する無条件降伏を伝えるだけね」
「そうだね。そちらは宣伝相の手腕に期待する」
「任せて頂戴♪」
ゲッペルスがパッチと指を鳴らすと総統室の景色が見る見ると変わっていく。
――偶像は嫁で 課金は愛――幾たびのフェスを越えて不敗――
変貌を遂げた空間に現れたのはダンススタジオ……
いやレコーディング室も併設されているレッスン施設だ。
――ボイスがあろうが、なかろうが――担当アイドルこそがシンデレラ――
ゲッベルスがドイツ語を呪文のように唱えていく――まさか、これは――
――故に、公式や非公式に差異はなく――アイドルには皆の夢が詰まっている。
「これが敏腕Pである私の固有結界。
無限の鍛練―アンリミテッドスタンザム―よ。
閉じ込められたアイドルはプロデューサーが許可するまで、
この平行世界から抜け出すことはできないわ」
「ま、マジかよ……」
この不思議宇宙世界の変態的な常識や不可解な物理法則には慣れて来たつもりだったが――。
「安心して頂戴。この空間はレッスンに最適な環境が揃ってるわ。
外界での1日が、この部屋の中では1年に相当する。
貴方を短期間で最高のアイドルにしてみせるわ!!」
いわゆる精神と時の部屋じゃん!?
どうりで多忙なレーティアがレッスンの時間を確保できるわけだ。
レッスン後に精神的レイプ目になって消耗してたのも理解できた。
目の前には悪魔に魂を売ってでも勝たねばならぬ戦いに挑むプロデューサーが、
天使の様な笑顔を魅せている。
鬼! 悪魔! ゲッベルス!!
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