第31話 第三帝国の終焉とコンサートの舞台裏 Ev13
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
身柄をエイリスに引き渡すなんてことは絶対にさせない」
「レーティアさえ助かるなら、私は身代わりにでも何にでもなるわ」
「大丈夫、ゲッベルス宣伝相も日本に連れて帰る。
一人で戻ったらレーティア総統に合わせる顔がないよ」
ついでに何とかエイリスの女性陣との間に旗を立てときたいけど……欲張りすぎかな?
「宣伝相……失礼します。オットー親衛隊中佐、参上しましたッ!!」
打ち合わせをしているとオットー中佐が総統室に訪れる。
初めて会うが外見はモブの男性ドイツ軍人と大差ない。
身に纏う雰囲気からは危険な臭いは感じない。謎な男だ。
「よく来てくれたわね。オットー中佐、貴方に極秘任務を与えます」
「ハッ! 極秘任務ですか?」
「そうよ。貴方には超弩級戦艦ビスマルクでアドルフの遺産と呼ばれる兵器を
極秘裏にアウシュビッチまで運搬し、兵器の隠ぺい工作をしてもらうわ」
「ハッ! 任務の内容については問題ありませんが――」
「何かあるの?」
「私は私設親衛隊所属の人間です。親衛隊は軍から独立した組織。
隊長が戦死した今、私に命令できるのはアドルフ総統ただ一人です」
「何を言ってるのよっ! 私は総統代理よ! 今は第三帝国の危機なのよ!!」
私設親衛隊は民間人ファンクラブから生まれた組織で正規軍とは指揮系統が違う。
オットー中佐も口が堅いと信頼されるだけあって頑固な男の様だ。
「はじめまして、オットー中佐。大日本帝国の軍令総長、伏見空だ」
「ハッ! 親衛隊中佐オットーであります」
「アドルフ総統は総統代理が日本に亡命させた。
今はデーニッツ提督と共に日本に向かっている最中だ。
法的な権限はないが、曲げてお願いしたい。
それにオットー中佐のことは猫平宰相から聞いてる」
「オトマロ代表から?」
猫平内務長官を代表と呼ぶということは同好の士の一人なのだろう。
猫平長官の趣味の幅は広すぎるから何の繋がりかは知らないが――。
「ああ、お土産も預かっている」
そう言って預かっていた“お土産”を手渡す。
オットー中佐は急いで中身を確認する。チラッとパッケージが見えた。
「こ、これは……」
目を見開くオットー中佐、瞳には巨乳の“キッズアイドル”の裸体が映っている。
僕とゲッベルスの冷ややかな視線に気づき慌ててお土産を隠す。
「ハッ! 極秘任務は必ずや成功させてみせます!!」
そう言って見事なドクツ式敬礼を行い立ち去って行った。
「オットー中佐、噂通りの危険な男ね」
ゲッベルスがため息を吐きながら呟く。
大日本帝国に比べて欧米はペドフィリアに対する扱いが厳しい。
YESロリータNOタッチなどというキャッチフレー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ