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エロゲー世界に神様転生って勝ち組じゃないのか?
第31話 第三帝国の終焉とコンサートの舞台裏 Ev13
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 エイリスとの停戦交渉がまとまらずとも、捕虜交換を持ちかけて
 後で日本にドクツ軍人や技術者を亡命させることだってできる」

「たしかにレーティアが亡命して日本にいるなら、
 一緒に着いて行きたいっていうドクツ人も多いでしょうね。それが貴方の狙い?」

「いや、僕が本当に心配してることは別にある。
 ゲッベルス宣伝相、レーティア総統が作ってた最終決戦逆転兵器は完成してたの?」

「まっ、まさか……ど、どうして貴方がそれを!?」

「やっぱり……できたのか」

印象に残るイベントだから原作ゲーム知識をちゃんと覚えていた。
ソビエト軍にベルリンが占領された場合は星域が消滅してしまうことを――

「星域破壊爆弾が完成したことを知ってるのは私とレーティアだけなのよっ!?
 どうして貴方が知ってるのよっ!? ありえないわっ」

「ちょっとひっかけただけだけど?
 なにせレーティア総統は宇宙一の天才だ。
 勝率一割を覆す逆転の秘策があっても不思議じゃあない」

「ぐっ……」

「それにしても星域破壊爆弾か、文字通り星域を破壊するような威力だとすれば……
 威力があっても星域を破壊するには恒星を……ぶつぶつ……」

「いくら日本が信頼に足る同盟国でも星域破壊爆弾だけは渡せないわよ!
 あれは世の中に出したら駄目な兵器なの。人類が手にするには危険すぎる兵器よ!!
 すでに爆弾はレーティアが廃棄して封印したわ」

「どこに?」

「惑星ベルリンの某所よ。これ以上は教えられないわ」

「駄目だっ! 惑星ベルリンは恒星ソールに近すぎる!!
 完全な威力を発揮しない状態で爆発しても恒星が破壊されれば、
 恒星ソールの重力場による恒星系が崩壊してしまう。
 連鎖的に星域そのものの崩壊だってありえる」

「ま、まさか……」

「封印ってことはレーティアでさえ完全に処分できなかったんだろ?」

「そうよ。試作品で制御が安定してないって言っていたわ。
 爆弾本体は2メートルほどの球体だけど、制御装置が大型だから運搬が難しいの。
 大型艦は全て最終防衛ラインで戦ってるわ」

「Z計画で建造中だった超弩級戦艦ビスマルクは?」

「はあ〜〜、大日本帝国の諜報力を過小評価してたわ。
 レーティアが倒れたから建造計画が中断したのよ。
 兵装がまだ未完成なの。宇宙戦闘なんて不可能な巨大なオブジェクトね。
 完成してたらマインシュタイン元帥も……いえ、意味のない話ね」

「戦闘ができなくても動くことさえできれば、
 今から爆弾を運び出すことができる」

「ッ……そうね! すぐに軍需相に確認するわ」

「ベルリン星域の詳細な星域地図も持ってきて欲しい」

「わかったわ。軍事コンピ
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