71 連携(チームプレー)
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
1組との試合で負傷した前田は暫く保健室にいたが、給食の時間に教室に帰った。昼休みになり、リリィから「前田さんに本当のチームプレーとは何か次の試合で見ててね」と言われた。リリィは外の空気を吸いたいと言って外に出た後、前田はリリィの言葉で今までは独りよがりのプレーだったことを改めて思い知らされた。4組は2組との試合を控え、練習を始めていた。皆にすまないという表情で、練習の様子を見ていた。
昼休み後のバレーボールの試合、5組は3連敗を免れたい3組の必死のプレーに押され、1勝2敗で敗れてしまった。
(次はいよいよ4組か・・・)
橿田はたまえの事を思い浮かべていた。
男子サッカー、2組対1組の試合、2組は1組に6-1と完璧に打ちのめされていた。堀内はディフェンダーを担っていた竹村や西尾を殴って蹴っていた。
「テメエら、ふざけんじゃねえぞ!!ヘボ野郎!!」
堀内を横須らが必死で止めようとする。1組もその内輪揉めが見過ごせず、止めに入った。
「堀内君、やめなよ!!」
本郷が堀内に叫んだ。
「あ!?うるせえ!!」
「負けたからって人をそうやって責めるのは良くないよ!君は自分のことしか考えないプレーをしているじゃないか!!それじゃあ、勝てないのは当たり前だよ!!」
「うるせえ!!」
「じゃあ、やめろよ、そうやって怒鳴り散らしたり殴ったりするのは!!」
「うるせえ!!」
藤木もその様子を見ていたが、我慢できなくなった。
(堀内、どこまで最低な奴なんだ・・・。それにしても本郷君達1組もプレーだけじゃなく、接し方も凄い上手い・・・。僕も本郷君達のようになりたいな・・・)
藤木はその後、ケン太に呼ばれ、クラスの練習に取りかかった。
女子バレーボール、4組対2組の試合が始まった。
4組
FL:高宮 FC:牧村 FR:小長谷
BL:城ヶ崎 BC:野口 BL:笹山
2組
FL:曽川 FC:蟹井 FR:岩倉
BL:萩原 BC:羽島 BL:飯田
サーブ権は2組だった。コート権を持った4組はコートは変えないことに決めた。こうして始まった。最初の羽島のサーブを笹山がレシーブし、小長谷がトス、そして牧村がアタックした。牧村のアタックはブロックされたが、野口がレシーブで何とか掬い上げ、ボールは2組のコートに入った。蟹井がトスし、岩倉がスパイクした。城ヶ崎がレシーブし、それを高宮がスパイクした。飯田がレシー
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ