47話 世界が動くとき。
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紙一重で避けていた。ララァはサイコフィールドを展開し、フロンタルのファンネルをサーベルで薙ぎ払い、シャアはアムロと同様だった。
しかし3人共、動きと疲労が見え、機体所々に掠り傷が付いてきた。フロンタルは頷いた。
「限界が見える。そこだな!」
フロンタルはジオングを急発進させてマニュピレーターでユニコーンの左足を捕まえた。
「きゃあ!」
ララァはコックピットの激震に叫んだ。それを見たシャアのサザビーがサーベルでそのジオングの腕に攻撃を仕掛けた。
「させんよ!」
しかしその攻撃はジオングのファンネルによって遮られ、その後ユニコーンの足は脆くも?がれた。
ララァは少し距離を取り、態勢を立て直す。そのララァは様子を見て危機感を覚えた。
「まずいわね・・・」
ユニコーンにサザビーが寄った。
「大丈夫か、ララァ」
「ええ、やられたのは機体の足。私じゃない」
そう会話ができる若干の余裕があるのは、アムロがフロンタルに猛攻を掛けていたからだった。
2人はその動きを見て、驚いていた。フロンタルの動きのひとつ先を行っている様だった。
「アムロ、彼はスペシャルだ」
シャアがそう言うと、ララァが頷く。
「ええ、元々こちらの人間ではないんですもの。<理>と体感し、体現しているもの」
「彼には自覚がない」
「そうですね。自分の力なんて自分では中々測り知ることができませんから」
「確かにな」
そう2人で話し合っている間も、攻撃に効率的なポイントを探していた。
アムロは今までより更に上にいく動きが出来ていることが戦っているうちに自覚してきたが、理由は考えなかった。今、命のやり取りとしているからに他ならない。
しかし、疲労の限界も感じていた。その為焦りもあった。
「今一歩・・・オレにできることを!」
アムロはガンダムを自分が感じる危険水位のエリアに踏み出して、ジオングに肉薄した。そしてサーベルでジオングの胸元を斬り裂いた。
ジオングの中央が爆破炸裂した。
「やったか!」
アムロが手ごたえを確認した、その気持ちの緩みにフロンタルは見逃さなかった。
ジオングの左腕が伸びて、ガンダムを大きな手で掴み握りしめた。
「しまった!・・・グワッ!」
アムロはコックピット内の激しい振動に悲鳴を上げる。操縦桿を握り直して、握り潰すジオングの手に逆らうようにガンダムの手で反発する。
フロンタルはそれを見て、アムロに嘆息して話し掛けた。
「ふう、もうこれまでだな。アムロ・レイ」
するとガンダムからサイコフレームの共振がさらに起こり、ジオングの手を押しのけようとしていた。
「ふざけるな!こんなものでオレたちの意思が、この
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