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逆襲のアムロ
47話 世界が動くとき。
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シャアは目の前で焼失したメシアの空間を見た。

「外側の私が居る限り内側で消えようが、世界の調律するものが消えて世界が壊れようが、この怨念が既に世界を壊しつつ食い尽くしている」

シャアは立ち上がると、出で立ちが頭から徐々にフロンタルと同じようなマスク付きのノーマルスーツへと変わっていった。

「アムロ・・・お前を感じるぞ」

シャアはここに居る事がアムロの嫌がらせだと長い間考えた末出した結論だった。それはただシャアがそう思っただけで実際のところは不明だった。

本来はアクシズの落下を見届けて、そしてアムロと共に燃え尽きる。それで終わるはずだった。だが、その結末も知らずに昔に戻っている。何をやり直すのかとシャアは困惑していた。

何も知らずにサイアムに調整され、今は世界の怨念をすべてこの身に受けて世界を壊すことが目的となっていた。アムロへの執着は消えていなかったが、ララァに関しての想いが全くなかった。

それがシャアの救えない、壊れた心。

* 戦闘宙域

ジオングのサイコシャード装置の光の波が宙域を濁流のように渦を巻き始めた。それに呼応して傍にある要塞ゼウスも光り輝き、まるで太陽のように一瞬周囲へ発光を出した。

全員が手で目を覆う。その光が落ち着くと、宇宙の色が様々な混濁した色に変化していた。

アムロは周りを見た。シャアのサザビー、ララァのユニコーン、Zとジ・O、それと戦うクシャトリア2機、そして要塞ゼウス、それらは可動していたが、それ以外がまるで時が止まったように動いていない。

アムロは通信でラー・ヤークに連絡を入れたが、不通だった。

「一体どうなっている」

アムロは時計を見た。すると時間を刻んでいなかった。

同時でシャア、ララァ、カミーユ、シロッコと世界が時を止めたことに震撼していた。
カミーユとシロッコだけはそんな余裕もなく、マリオンとクスコとの戦いに集中していた。

ジオングのフロンタルは周囲を見渡し、不思議な想いでいた。

「・・・予想だにしていなことが起きるもんだ。まさか世界が時を刻むのを止めるとは・・・」

フロンタルがそう呟くと、内なる声がフロンタルに話し掛けてきた。

「サイコミュの、人の総意が世界の活動を停止させた。この中で動けるものを排除すればこの世界は永遠に時を刻むことなく次元を彷徨うだろう」

フロンタルはそう聞くと、笑みを浮かべた。

「成程。あとは達成するにアムロらを片づけるだけ」

フロンタルはジオングの全ての砲座をアムロ、シャア、ララァへ向けた。3人共その攻撃に身構えていた。

「あがなえるなら、あがなうがよい」

フロンタルは全方位から間髪なく砲撃を加えた。
アムロはライフルとフィン・ファンネルで応戦しながらも
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