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逆襲のアムロ
47話 世界が動くとき。
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いた。

それを見たシャアは勝機だと感じた。

「動きが鈍った。行けるぞ!」

サザビーの胴体部にあるメガ粒子砲をジオングが反動でアンバランスでのけぞったところに更に追い打ちをかけた。

「何と!」

フロンタルは叫び、ジオングが宙に後転した。その後背をアムロ、シャア、ララァはサーベルで攻撃を仕掛けた。

「やれる!」

「いけるわ!」

「くらえ!フロンタル!」

3人共ジオングの分厚い後背部にサーベルを立て、そして3様に別角度へ切り裂いた。
その攻撃にジオングの後背部が爆発した。

「うぐっ・・・」

フロンタルは大きな振動をコックピットに受けて、ジオングの態勢を修正しようとしていた。
その間もジオングのファンネルやサイコシャード装置の力は衰えを知らなかった。

アムロ、シャア、ララァ共に回避行動を取っては次の攻撃の隙を見つけようとしていた。

フロンタルは何とか態勢を整え、全体の宙域の様子に気を配った。

「・・・分が悪い。流石に・・・か・・・」

このままでは敗色濃厚だと感じたフロンタルは宙に浮く、要塞ゼウスを一目見た。

「アレの力を使うか。しかし、パンドラボックスの力を解放せねばならない」

フロンタルは一抹の不安を感じていた。しかしそれに苦笑していた。

「ックックック・・・何故不安と感じるのだ。私にそんな意識自体無用の長物なのにな」

そう覚悟を決めて、フロンタルはジオングの中にあるシナンジュの胸部に内蔵されているパンドラボックスにアクセスした。

* パンドラボックス内 

メシアは1つ1つ黒い糸の結び目を丁寧に解いていた。
しかしながらキリがない。それでも一つの結び目の特異点たるものに当たれば
自身の<理>の力を行使できるのにと心の中でぼやいていた。

すると、周囲が急に明るくなった。その眩しさにメシアは手で目を隠した。

「何事なの!」

数秒後、その眩しさに慣れたメシアはゆっくりと手をどけた。すると正面に金髪の若い男性が
椅子に座り、足を組んでいた。そしてその男性がメシアに語り掛けた。

「やあ、ララァ。やっと会えたね」

その微笑みにより、メシアが慟哭しその場に崩れた。

「ああ・・・シャア、何てことに・・・」

メシアの姿にシャアが笑っていた。

「ハッハッハ、どうしたというのだ?とても悲しんでいるようだが・・・」

メシアは涙をぬぐい、その場に立ち上がった。そして片手をシャアに翳し、横に払った。すると目の前の眩い光が一瞬で消えた。漆黒の闇がその場を覆い尽くした。

「私にはまやかしは通用しません。貴方は貴方のせいでないが、この世の穢れを貴方は受けすぎてしまった。取返しが付かない程に・・・」


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