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逆襲のアムロ
47話 世界が動くとき。
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装置は健在で、フロンタルへの攻撃は全て弾かれていた。

アムロはこの状況変化を好転と思い、再び力をガンダムに注いだ。

「これで、どうだ!」

すると今度こそはジオングの手が強引に引き剥がされて、その作用で手が粉々に爆発した。
そして間髪なく、フロンタルのシナンジュへ襲い掛かった。

「フル・フロンタル!」

ガンダムのサーベルがシナンジュへ振り下ろされる。それをシナンジュがサーベルで受け止めていた。

「ぬう!」

フロンタルは力でサーベルをいなした。その後もアムロのサーベルでも猛攻が止まらなかった。
10数合サーベルを交わし、シナンジュが巨大なジオングの機体に押しやられた。そしてガンダムがシナンジュのサーベルを手からはじいて、喉元をサーベルを持たない手で掴んだ。

「これで、終わりだ」

アムロがそう宣言すると、フロンタルが答えた。

「どうかな?」

ガンダムの振りかざすサーベルの持ち手をジオングのファンネルが攻撃してサーベルを粉砕した。

「ぐっ!」

アムロは狙い撃ちにされると思い、距離を取った。そしてフロンタルのシナンジュを見た。
その背後に凄まじいプレッシャーを感じた。それはアムロが知っている宿敵の念だった。

「・・・まさか、シャア!」

通信で聞こえたアムロの声にサザビーのシャアが反応した。それに対してララァが説明を加えた。

「貴方のことではありません。彼の本当の宿敵と呼ばれた男のことです」

シャアはララァの通信を聞いて、ユニコーンを一目見て、そしてアムロを見た。

「そうか、因縁とは凄まじいものだな。私でなくて本当に良かった」

シャアの本音だった。1人の男の念が世界を破壊するような力を得る、シャアは事情は知らないが、アムロが感じる怨念はシャアでもおぞましく、そして破壊的な力と理解した。

フロンタルは分離したジオングをまるでサイコミュユニットの如く操り、カラバ、ロンド・ベル、ネオジオン連合軍へぶつけた。そして当人はアムロへ襲い掛かった。

シナンジュのサーベルをガンダムのサーベルで受ける。それを再び数合重ねた。そしてフロンタルがアムロへ言い放つ。

「ふ・・・フハハハハ、わかるぞ。私には、アムロ・レイへの恨み、怨念が」

シナンジュの出力が増していく。受けるガンダムが後ろへたじろぐ。

「うわっ・・・なんてパワーだ」

「アムロ、貴様には3度も負けるわけにはいかん」

シナンジュのサーベルがガンダムの正中を捉える。しかし、アムロはガンダムを体を鮮やかにずらして、サーベルの打ち下ろしを避ける。その時に、掠めたガンダムの中央部が熱で溶けた。

アムロは一瞬、熱さを感じた。モニターが中心部分だけが焼けて黒くなる。
フロンタル
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