外伝〜改変された最後の運命の始まり〜
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「ま、そう言う事だ。第一、俺達を”輪”に外したら仕事の関係で頻繁に会っているお前はともかく、中々愛しの婚約者であるリィンに会えないアリサあたりが絶対”リィン達を外すなんて、不公平です!”とか文句を言うと思っていたから、あの皇子も俺達を”輪”に入れたんじゃねぇのか?」
「うふふ、私もフォルデ様の推測が当たっている事に一票入れますわ♪」
「ちょっ、フォルデさん!こんな時にシャロンもからかわないでよ!?」
勝手に起動した”ARCUSU”からはリィンにとって聞き覚えのある人物達の声が次々と聞こえてきた。
「アハハ………リィンとエリゼちゃん、セレーネとレン皇女殿下、エヴリーヌとアルティナにセシリア将軍閣下と……ガイウスは繋がらないか。」
「んー、距離的な問題か繋がりにくい場所にいるのかな?けど、確かアーちゃんやリィン達って、今日から”リーヴス”にいると思うから繋がると思うんだけど。」
「セシリア将軍とエヴリーヌは今は”本国”にいますから、その関係で繋がらないと思いますよ。」
「まあ、”世界”自体が異なりますから、それで繋がった方が凄いですものね……」
「ふふっ、そうね。レンやリィンさん達は多分”仕事”が終わって自室に一端戻った後お風呂か食事をしているのではないでしょうか?」
「時間帯を考えれば、その可能性の方が高いだろうな。少なくても繋がりにくい場所にいるという可能性はありえないしな。」
「フッ、まあ今後はいくらでも機会があるだろう。」
「そうね………これでやっと”約束”も果たせるわけだし。」
「まったくもう……嬉しそうにしちゃって。」
それぞれの人物の声を聞いていた他の声は苦笑していた。
「ふふ、仕方ありませんわ。再会の季節でしょうから。」
「ええ―――春、ふたたびね。」
そしてある人物の声の言葉に他の人物の声が同意した。
こうして…………”零の至宝”によって改変された周辺諸国を巻き込んだエレボニアの”最後の運命”が始まりを告げた―――――――
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