外伝〜改変された最後の運命の始まり〜
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ら報告を受けていた。
「………はい。初日は滞りなく終了したそうです。”[組戦術科”、”\組主計科”に加え、”Z組特務科”も無事発足しました。」
オズボーン宰相の言葉に端末の画面に写っている水色髪の女性将校――――”鉄血の子供達”の一人にして”鉄道憲兵隊”に所属している”氷の乙女”クレア・リーヴェルト少佐は報告を続けた。
「やれやれ、聖女が分校長になった事もそうだが天使と暴君が教官に加わった事自体も頭の痛い話だってのに、まさか内戦が終結してからメンフィルの加護の下一度もこっちの”要請”に応えず平和を満喫し続けていた”奴さん”まで教官に加わっちまうなんてなぁ。しかも、”ラッセル家”の才女も入るとか、”捨石”とは思えない充実過ぎるメンツだろ。ま、戦力が充実するんならそれはそれで使いようがあるけどな。」
クレア少佐の話に続くように端末の画面に写っている赤毛の青年―――――”鉄血の子供達”の一人にして”情報局”に所属し、外交書記官も兼ねている”かかし男”レクター・アランドール少佐は苦笑していたがすぐに気を取り直して静かな表情で呟いた。
「レクターさん……」
レクター少佐の発言にクレア少佐は複雑そうな表情を浮かべた。
「―――いずれにせよ、この春を持って全てが動き始めることとなる。ノーザンブリアを陥とした事で蛇の残党どもの潜む茂みは全て焼き払った。亡き主の”計画”を奪い返すためいよいよ直接動き始めるはずだ。ならば、翼と剣をもがれた皇子の最後の悪あがきたる”第U分校”―――ルーファスを殺した事を始めとした我が計画の想定外な事ばかりを犯し続けた”我が愚かな息子”共々、せいぜい踊ってもらうとしよう。」
「閣下……」
「ったく……ホント、いい性格してるぜ。」
そして不敵な笑みを浮かべて呟いたオズボーン宰相の発言を聞いたクレア少佐は複雑そうな表情をし、レクター少佐は呆れた表情で呟いた。
〜宿舎・リィンの部屋〜
リィンに割り当てられた宿舎の部屋で、リィンがどこかに出かけている事で部屋に誰もいない中机に置かれてある”ARCUSU”が人の手を借りずに自ら起動した。
「よし――――繋がったか。」
「わあっ……やったね!」
「ふふ、まさかこんな形で皆さんと話せるなんて。」
「うん、皇子殿下には感謝してもしきれないな。」
「フフ、本当に私達まで皆さんの”輪”に入れてもらってよかったのでしょうか?私達は”Z組”ではないのですが………」
「アハハ、そんな細かいことは誰も気にしていないよ。あの内戦は僕達と君達は”一蓮托生”の関係だったんだから、僕達にとっては君達も大切な”仲間”だよ。」
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