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DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第十話:タイミングを見誤るな。怒られるゾ!
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うとしたでげすが、それをされては内密に話しかけた意味が無くなるので、ウルフの旦那が彼の口を手で覆って黙らせるでがす。なお、もう一人の少年は状況が解って居らず、ボーッとアッシ等を見上げてるだけでがす。

「ど、ど、ど、どうしようウルフさん……ゼシカ姉ちゃん、一人で盗賊を倒しに行っちゃったよ。サーベルト兄ちゃんでも勝てなかった相手なんだぜ! ゼシカ姉ちゃん一人じゃムリだよぉ」
ほほぅ……亡くなられた青年は、この村では一目を置かれる強者だったでがすな。

「解ってる……だから俺達が助けに行く」
「ほ、本当に!? ゼシカ姉ちゃんを助けてくれるの!?」
かなり慕われてるんでがすな……少年は涙目でウルフの旦那を見上げてるでげす。

「だが……俺等はリーザスの塔への入り方を知らない。それをお前に教えてもらいたいのだが……まだ俺等が盗賊だと疑うかい?」
「……ううん、信用するよ。だからお願いだよ、ゼシカ姉ちゃんを助けてくれよ!」

「よし、決まりだ。……って事で、口で説明されるよりも、直接見せて貰った方が解りやすいから、お前もリーザスの塔まで来いよ」
「うん。じゃぁ急ごう!」

「待て……屋敷の中で慌てた様子を見せれば、周囲の人々に感付かれる。ここは落ち着いて屋敷を出るぞ……」
「は、はい」
数時間前までは虐められてたのに、何時の間にか素直に従う良い子になったでげす。ウルフの旦那の話術の所為でがすかね?

「おいマルク……お前はゼシカ姉ちゃんの言い付けを守って、ここで門番してろ。ラング……お前は屋敷を出たらポルクを肩車しろ。皆……ラングがポルクを担いだら、全速力で塔までダッシュだ!」
淡々とアッシ等に指示を出すウルフの旦那……仕切り慣れてる感じがするでがす。

でも塔までダッシュでがすかぁ……
アッシは足が遅いから、あまり走るのが得意ではないでげすよねぇ……
でも手遅れにするわけにはいかないでがすからね!
ここは一丁、腹を括って……



(リーザスの塔)

と思ったのは良いでがすが……
早すぎるでげすよ!
何なんでがすが、ウルフの旦那等の足の速さは!?

内容を伝えられなかった為、トロデのオッサンと馬姫が一緒に付いてきてしまったでがすが、ウルフの旦那に併せて走った馬姫様ですら息切れを起こしてるでげす。
しかも途中で、ウルフの旦那はアッシ等にスピードを合わせてくれてたでげすよ……

兄貴も足には自信がありそうでがしたが、それでも塔に付いた時には肩で息をしていたでがす。
ウルフの旦那の早さに息切れせずに付いて行けたのはラングストンの旦那だけ……
彼は子供を担いでる状況だったのに、涼しい顔でウルフの旦那と併走してたでげす!

リュリュ姐さんですら、多少の息切れをしてるでげすよ……まぁ姐さんに関し
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