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とある3年4組の卑怯者
70 旧友
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みたいでね・・・」
「でも、あなたもクラスの友達と仲良さそうじゃない。寂しそうに見えないわ」
「うん、確かにそうだけど、ずっと友達でいたかったのに裏切られたようで・・・」
「そうだったのね・・・」
「で、君はどうしてそれを知りたいの?」
「たまちゃんがあなたに会うと暗い顔するから気になったの、でもたまちゃんは何も言わなくて・・・」
「そうか、何か言えない事があるかもね。それじゃあ、試合でまた会おう」
「ええ、またね」
 橿田とその友人は山遊具から降りた。リリィは昔の友達が離れてしまう寂しさについては橿田とも共感する点はあった。何しろリリィも日本へ引っ越す事になった時、メイベルなどイギリスの友達と別れるのが寂しかった。だが、日本にいる今でも手紙を通してイギリスにいた友達とは連絡を取り合っている。たまえは旧友が自分よりも近くにいるというのになぜ拒絶するのか。

 リリィはそう考えた後、練習のために体育館へと向かった。
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