70 旧友
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、その時、キーパーもゴールもグラウンドのコートの端に立っている事を藤木は思い出した。端からだと、グラウンド全体が見まわせる。後ろはゴールのみだから後方がどうなっているのか気にすることはない。そうだ、自分もここなら指令が出せるのではないか。だから鹿沼も草野も試合に出ないからこそグラウンド全体が見まわせる位置にいたから指令を出したのだと。そしてケン太のシュートが決まって同点に追いついた。
3組のキックオフになった。鹿沼がボールを蹴りだした。
「ミッドフィルダーも攻撃に入れ!」
草野が指示した。藤木ははっと思った。
(そうだ、こっちも指示をださなきゃ!)
「ディフェンダー、全員ペナルティエリアについてくれ!ミッドフィルダーもフォワードもボールを奪うように行ってくれ!!」
藤木は指示した。皆は驚いたが、大野も皆に叫んだ。
「皆、藤木の言う通りにしろ!」
全員、藤木の指示に従った。鹿沼がナベちゃんととくぞうに塞がれた。後方へパスしようにも、ケン太、杉山がいる。鹿沼は一か八かで遠くの川又にパスしようとした。しかし、とくぞうにカットされた。
「杉山とケン太に気を付けろ!」
草野が指示を出したが、とくぞうは内藤にパスした。
「ミッドフィルダーも攻撃に入れ!」
藤木も同時に指示した。ミッドフィルダーも相手陣地に突入した。内藤はナベちゃんにパスし、そしてひらばにパスした。ひらばがシュートした。しかし、3組のキーパー、大塚は止めた。ボールをを最も近くにいた山辺へキックした。山辺はボールを受け取ったが、長山がボールを奪いに来た。山辺は遠くの方へロングパスした。そのボールは杉宮の方へ飛んで行く。
「皆急いでこっちに戻れ!山田君、杉宮君からボールを渡すな!!」
「アハハハハ〜、ボールはどこへ行くのかな?」
山田は笑いながら杉宮に近づいた。しかし、杉宮は簡単にボールを受け取った。
「アハハハハ、とられちゃったじょ〜」
山田はそれでも笑っていた。ミッドフィルダー達は戻ろうとするが間に合わない。杉宮はシュートを放った。若林もブー太郎も追いつけない。藤木はボールに必死で飛びついた。何とか止めた。藤木は転んでボールを前に落とし、立ち上がってそれを勢いよく蹴った。しかし、蹴り損ねた。もう一度蹴り直した。ボールはとくぞうの方に飛んだ。しかし、蒲谷がスライディングタックルしてボールを弾く。ボールは外に出て、4組のボールとなった。とくぞうがスローイングで杉山に渡す。
「ディフェンダー、杉山をマークだ!」
木崎と吉水が杉山を徹底マークした。しかし、杉山はケン太にパスした。そしてケン太に見事に渡る。そしてケン太がシュートを放つ。大塚は取れなかった。同点となった。
そして次も激しいボールの競り合いの中、草野も藤木も必死で指示を出した。そして杉山が
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