第4話
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すがは”特務支援課”と”旧Z組”に深く関わっていただけはあるな。」
ランディとランドロスは興味ありげな様子でリィンを見つめていた。
「……勝手なことを。一教官に生徒の所属を決定できる権限などないというのに。」
「フフ、転科の願いがあれば私は認めるつもりではありましたが。」
一方リィンの行動にミハイル少佐が呆れている一方リアンヌ分校長は意外な答えを口にした。
「分校長、お言葉ですが――――」
「つり合いが取れれば問題はないでしょう。彼らは己で”決めた”のですから。[組、\組共に出だしは順調、”捨石”にしては上出来の船出です。―――――近日中に動きがあります。激動の時代に翻弄され、儚く散らせたくなければその”時”が来るまでに雛鳥たちを鍛え続けなさい。」
そしてミハイル少佐の注意を制したリアンヌ分校長はその場にいる教官達に忠告し
「も、勿論です……!」
「―――ま、生徒が死なないようにするのも”教官”の務めだものね。」
「おうよ!クク、どんな風に雛鳥達を成長させるか、今から楽しみだぜ!」
「……イエス、マム。」
「やれやれ―――大変な所に来ちまったなぁ。」
リアンヌ分校長の忠告にその場にいる教官達はそれぞれの答えを口にした。
〜アインヘル小要塞・外〜
「ったく、ラッセルの爺さん以上にマッドすぎるだろうが……留学についてもそうだが、あんなジジイに弟子入りしちまって本当に良かったのか?」
その後小要塞から去っていくシュミット博士を金髪の少女と共に見守っていた赤毛の男は呆れた表情で溜息を吐いた後金髪の少女に訊ねた。
「あはは……でもでも、やっぱり凄いヒトです……!同じ新入生の子達とも仲良くやっていけそうですし……レンちゃんもいますし……―――それに、エレボニアに入れないお姉ちゃんたちの”代理”もちゃんと務めたいですから……!」
「やれやれ、いつの間にかデカくなったっつーか……もう”チビスケ”とは呼べねぇな。」
金髪の少女の話を聞いた赤毛の男は苦笑した後少女の頭を優しくなでた。
「あ………えへへ……」
「”連中”は確実に動き始めてる。帝国政府も、それ以外の勢力もな。スチャラカ皇子のツテで遠距離通信のラインは確保できた。何かあったら駆けつける。遠慮なく連絡しろ―――ティータ。」
「はいっ……!アガットさんも気を付けてあんまり無茶しないでください!」
そして赤毛の男―――アガットの言葉に金髪の少女―――ティータは力強い頷いた。
「――――うふふ、なるほどね。貴方がエレボニア入りした”一番の理由”は”やっぱり”ティータを守る為だったのね。」
「レ、レンちゃん……!」
「なっ、テメェ、何でここにいやがる……
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