第4話
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った通り、自分自身の意志を示さない限り参加を認めるつもりはない。決めたのが分校長だろうと、たとえリウイ陛下やメンフィル帝国政府だろうとその一線だけは譲らないつもりだ。」
「それにアルティナさんもご自身で仰ったでしょう?分校への入学はお兄様達―――シュバルツァー家がアルティナさんに”普通の子供として”学院生活を経験して欲しいという心遣いも含まれている事を。それなのに、誰かの意図に従ってこのクラスに参加する事はお兄様達は望んでいないと思いますわよ?」
「そうだな……誰かに決められてこのクラスに参加する事は俺達もそうだが、父さん達もきっと望んでいない。……何でもいい。君自身の”根拠”を示してくれ。」
「私自身の”根拠”………」
リィンとセレーネに指摘されたアルティナは考え込んだ。
「ちょ、ちょっと……!何を意地悪しているんですか!?事情は知らないけどよくわかってない子に―――」
アルティナの様子を見たユウナはアルティナを庇う為にリィンとセレーネに文句を言いかけたその時
「……”根拠””は思いつきません。ですが――――メンフィルの捕虜の身であった私を教官のご厚意によって教官達―――シュバルツァー家に引き取られてからこの1年半、内戦を含めて貴方達の事をサポートさせてもらいました。この分校で所属するのなら『リィン教官のクラス』であるのが”適切”であると考えます。それと1年半前内戦終結の為に、”特務部隊”であった私達と協力関係であったトールズ士官学院”Z組”――――その名前の響きに少しばかり興味もあります。……それでは不十分でしょうか?」
アルティナも自身の答えを出して、リィンとセレーネに確認した。
「あ………」
「……………」
「―――今はそれで十分だ。よろしく頼む、アルティナ。」
「改めてよろしくお願いしますわね、アルティナさん。」
「はい。」
そしてユウナとクルトが見守っている中リィンとセレーネはそれぞれアルティナをZ組の一員と受け入れる事を決め、二人の言葉にアルティナは頷いた。
「ふ、ふん……勿体ぶっちゃって。」
「ふう………波乱含みだな。」
「――――それでは、この場をもって”Z組・特務科”の発足を宣言する。お互い”新米”同士、教官と生徒というだけでなく―――”仲間”として共に汗をかき、切磋琢磨していこう!」
そしてリィンは力強い宣言をその場で口にしてユウナ達を見回した。
「リィン君………」
「うふふ、まさに”青春”をしているわね、リィンお兄さんったら♪」
一方リィン達の様子を地上へと続く出入り口から見守っていたトワは微笑み、レンは小悪魔な笑みを浮かべ
「へえ……どうなってるか気になって来てみりゃあ。」
「クク……さ
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