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とある3年4組の卑怯者
69 執念
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、北池のフェイントでとどめを刺された。1セット目は16-14で3組が勝った。4組は1組戦の時からセット数で通算3連敗を喫してしまった。そのため、全員円陣を組んだ。みぎわが陣頭を取る。
「もう後がないわよ!必死でやりましょう!!」
 2セット目に入った。

 4組
 FL(フロントレフト):冬田 FC(フロントセンター):まる子 FR(フロントライト):高宮
 BL(バックレフト):笹山 BC(バックセンター):城ヶ崎 BL(バックライト):ヨリ

 3組
 FL(フロントレフト)月野(つきの) FC(フロントセンター)和藤(わどう) FR(フロントライト)坂戸(さかど)
 BL(バックレフト)長瀬(ながせ) BC(バックセンター)水上(みずかみ) BL(バックライト)春山(はるやま)

 4組がサーブ権を持った。城ヶ崎の強力なサーブが水上のレシーブしようとする手首を弾き、後ろへ逸れて先制した。次も冬田、笹山、城ヶ崎と連続でアタックが決まり、4-0と4組がリードした。その次も坂戸のスパイクをレシーブしようとするまる子が笹山に「さくらさん、見送って!」と言われてとっさに避けてボール・アウトにし、点差を5点に広げた。
 次は和藤のアタックで3組が1点返す。そして冬田のスパイクがボール・アウトになって点差が3点に縮まった。しかし、4組も追撃を簡単には許さない。スパイクを決め続けた。そして、冬田がトスを上げ、まる子のアタックがブロックされると、城ヶ崎が何とかレシーブし、高宮がまる子のためにトスしようとしたが、まる子が「そのままアタックして!」と高宮に言ったため、高宮はそのままスパイクをして決め、マッチポイントにした。
「リリィさん、次サーブしない?」
「いいの?みぎわさん?」
「ええ、みんなと相談するわ」
 みぎわがタイムを取り、リリィにサーブしていいか頼んだ。皆は快く承諾し、みぎわは交代を告げた。

 4組 交代
 ヨリ→リリィ

 リリィがヨリからボールを受け取り、センターバックの位置に着いた。そして、サーブした。春山がそれをコート外に出るだろうとして見送ろうとした。しかし、目測を誤ってしまった。ボールはラインギリギリで落ちた。2セット目は16-10で4組が雪辱した。
 勝利に喜ぶ4組。3組は見間違いをした春山が謝っていたが、「次のセットで勝てばいい」と成橋が慰めた。両者は3セット目に臨んだ。

 4組
 FL(フロントレフト):とし子 FC(フロントセンター):小長谷 FR(フロントライト):小島
 BL(バックレフト):野村 BC(バックセンター):牧村 BL(バックライト):リリィ

 3組
 FL(フロントレフト)唐沢(からさわ) |FC《フロ
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