~In this, an affair is settled……?~
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のものがいっぱいくっ付けられている。……爆薬か。
俺の思っていることを悟ったのか、こう言ってきた。
「―ご存知の通り、『武偵殺し(ワタクシ)』は爆弾使いですから」
続いて、
「ねぇ、彩斗―この世の天国、イ・ウーに来ない?1人くらいならタンデムできるし連れていってあげられるから」
と、言ってきた。
「残念だけど……断らせてもらう」
「ホントに?……イ・ウーには―金一さんもいるよ?」
……そこでその名を出してくるか。
「どういうつもりだ?」
「そのまんまの意味。…それじゃ、アリアにも伝えといて。あたしたちはいつでも―2人を歓迎するよ?」
理子は両腕で、自分を抱くような姿勢になると―
ドウッッッッ!!!
―いきなり、背後の爆薬を爆発させた!
「ッ―!」
壁に、丸く穴が開く。
理子はその穴から機外に飛び出ていった。
パラシュートも無しに―!
室内の空気が外へと吹き荒れる。
警報が鳴り響き、天井から無数の酸素マスクが流れ落ちてくる。
バーにあった紙や布、グラスに酒ビンまで、外へと吸い出されていく。
「―!」
なんとか耐えていると―天井から消火剤とシリコンシートがばらまかれてきた。
そして理子が開けた穴を覆うように、埋まっていく。
手近なものに捕まって、外を見ると―ヒラヒラの改造制服をパラシュートに変え、降下していく理子の姿が見えた。
(高度を下げていたのは、パラシュートで機外に脱出するためだったのか…)
そして、ESSの視力があり得ないものを捉えた。
(なっ!?あれは―)
超高速で、こちらへと向かってくる飛行物体。
「―ミサイル!?」
ドオォォォォンッ!!!
突風や落雷とは明らかに違う、巨大ハンマーで2発殴られたような衝撃。
だが―ANA600便は、持ちこたえていた。
翼は2基ずつある左右のジェットエンジンのうち、内機を1基ずつ破壊されていたが、外側は無事だ。
が、急がないとだな。
この飛行機は今でも―急降下を続けているのだから!
急いでコックピットへ向かうと、機長と副機長が昏倒していた。…理子にやられたのか。
そしてアリアは、彼らから取ったらしい非接触ICカードで室内に入ったところらしい。
「―遅い!」
「アリア、飛行機運転出来るのか?」
「セスナならね。ジェット機なんて飛ばしたことない。上下左右に飛ばすくらいはできるけど」
「…着陸は?」
「できないわ」
アリアが操縦桿を引いたことで、機体が水平になったことが分かる。
俺は無線をインカムからスピーカーに変え、管理塔へと繋ぐ。
『―31で応答を。 繰り返す、こちら羽田
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