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とある3年4組の卑怯者
68 無失点(ノーゴール)
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「そっか、頑張ってね!」
(笹山さんが僕を応援してくれている・・・!!)
「うん、ありがとう!」
 やがて、越部が飛田にロングパスしたボールをナベちゃんがインターセプトし、ひらばにパス、そして内藤にパスされた。内藤は滝谷と長野にマークされたため、三沢に、そして大野にパスした。大野がシュートした。喜志田は取り損ねた。遂に4組が先制した。
「大野君、凄いわあ〜!!」
 大野のシュートに冬田が感激した。
(ふ、冬田・・・)
 大野は冬田に気付くと少し引いた。
(す、杉山君はベンチか・・・)
 かよ子は杉山が出ていないことに落ち込んだ。そして、前半戦が終了した。
「よおし、次は俺の番だ!」
 藤木は燃えた。
「藤木君、頑張ってね!」
「笹山さん・・・。うん、頑張るよ!」
 藤木は笹山に言われたことで嬉しく感じた。
「笹山さん、もしかして笹山さんも藤木が好きなんじゃないの〜?」
 まる子がからかった。
「え?やだ、さくらさんったら・・・。藤木君は友達よ!」
 笹山は顔を赤くした。
「へえ〜」

 4組
 FW(フォワード)
 杉山、ケン太、中島
 MF(ミッドフィルダー)
 ナベちゃん、とくぞう、花輪
 DF(ディフェンダー)
 ブー太郎、永沢、山根、たかし
 GK(ゴールキーパー)
 藤木

 5組
 FW(フォワード)
 阿部野、上津(うえづ)飛田(ひた)
 MF(ミッドフィルダー)
 石橋(いしばし)鈴川(すずかわ)中川(なかがわ)
 DF(ディフェンダー)
 滝谷(たきや)吉野(よしの)松崎(まつざき)青山(あおやま)
 GK(ゴールキーパー)
 横山(よこやま)

「大野君、かっこよかったわよお〜」
 冬田は大野に近づいていた。
「あ、ああ、サンキュー・・・」
 大野は冬田に引きながら感謝した。
(す、杉山君、頑張って!)
 かよ子は杉山を心の中で応援していた。

 今度は5組のキックオフだった。5組はチームプレイが持ち味と藤木は前半の試合を観戦して見えていた。フォワードの飛田がドリブルしてくる。ブー太郎と永沢がマークするとすぐに、阿倍野にパスした。
(しまった。阿部野君はノーマークだ!)
 藤木は焦った。阿部野がボレーシュートを放つ。藤木も必死でボールに飛びついた。
「うおおおおーっ!!」
 藤木は体を張った。何とかボールを止めた。
「よおし、ナイスキャッチだ、藤木!」
 杉山が藤木を賞賛した。
(藤木君、凄いわ・・・!)
 笹山が藤木に感心した。藤木はボールを山根に投げ渡した。山根はボールを花輪にパスし、さらに花輪はケン太にロングパスした。ケン太を松崎と吉野がマークした。
「ケン太、こっちだ!」
 杉山が呼び
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