第3話
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〜アインヘル小要塞〜
「……みんな、止まれ。」
セレーネ達と共に先を進んでいたリィンは魔獣を見つけるとセレーネ達を制止した。
「ま、魔獣……!」
「……さっそく現れたか。」
リィンの警告を聞いて魔獣を確認したユウナは驚き、クルトは表情を引き締めた。
「ああもう、ホントに魔獣を放ってるなんて……!」
「というかそれ以前にシュミット博士はどのような手段で魔獣を捕縛してこの小要塞に放ったのでしょうね……」
「リィン教官、指示をお願いします。」
魔獣を確認したユウナが呆れ、セレーネが苦笑している中アルティナはリィンに指示を仰ぎ
「そうだな……まずは現時点での戦力を確かめておきたい。―――各自、戦闘準備を!」
アルティナの言葉に頷いたリィンは眼鏡を外して懐にしまった後号令をかけ、リィンの号令を合図にその場にいる全員はそれぞれの武装を構えた。
「ちょっ、ほんとにこの子も戦わせていいんですか!?」
「……?特に問題は感じませんが。」
「アハハ……まあ、普通に考えたらユウナさんの反応が当然なんですけどね……」
「大丈夫だ、俺とセレーネもサポートする。このまま仕掛ける……君達も気を引き締めてくれ!」
「っ……わかりました!」
「お手並み、拝見させてもらいます。」
そしてリィン達は魔獣との戦闘を開始した。
「ハァァァァ……クロスブレイク!!」
リィン達と共に戦闘を開始したユウナは電撃を流したトンファーによる一撃―――クロスブレイクで魔獣達を攻撃した。すると電撃が流れるトンファーの一撃を受けた事によって魔獣達は気絶し
「緋空斬!!」
「ブリューナク起動、照射。」
「――――!」
リィンは炎の斬撃波を、アルティナはクラウ=ソラスにレーザーを放つ指示をしてそれぞれ遠距離から追撃を叩き込み
「ヤアッ!」
「ハアッ!」
セレーネとクルトが止めの一撃を叩き込んで魔獣達を撃破した。
「敵性魔獣、撃破しました。」
「ふう……初戦としてはまずまずだな。」
「皆さん、怪我はありませんか?」
魔獣の撃破を確認したアルティナは静かな表情で呟き、リィンは安堵の溜息を吐き、セレーネはユウナ達に怪我の有無を訊ねた。
「……ええ、問題ありません。」
「って、あたしたちはともかく………えっと……アルティナ、だったわね。その、大丈夫……みたいね?」
「?何がでしょうか?」
ユウナの確認の言葉の意味がわからないアルティナは不思議そうな表情でユウナを見つめた後クラウ=ソラスをその場で消した。
「っ……はあ、滅茶苦茶ね。」
「”戦術殻”……こんなものが存在するとは。それに
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