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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第3話
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「―――まだだ、二人とも!」

魔獣の様子に逸早く気づいたセレーネとリィンが警告をしたその時、二人の警告を聞いたユウナとクルトが振り返ると魔獣は起き上がった。

「………え。」

「しまっ――――」

咄嗟の出来事にユウナとクルトは反応が遅れ

「クラウ=ソラス!!」

「光の盾よ――――!」

「ッ――――――うおおおっ!」

反応が遅れた二人をフォローする為にアルティナはクラウ=ソラスに指示を、セレーネはユウナとクルトの前に光の魔力によってできた簡易障壁を展開し、リィンは自身に眠る”鬼”の力を僅かに解放して魔獣に向かって突撃した。するとユウナとクルトの前にクラウ=ソラスが現れた後転移で自分ごと二人を移動させて魔獣から距離を取り、突撃したリィンは魔獣にダメージを与えて自分へと注意を惹きつけた後止めに大技を放った!

「明鏡止水――――我が太刀は生。見えた!――――うおおおおおっ!斬!!」

リィンは縦横無尽にかけながら魔獣に何度も斬撃を叩き込んだ後強烈な威力の回転斬りを放った。

「七ノ太刀――――落葉!!」

そしてリィンが太刀を鞘に収めた瞬間、鎌鼬が発生して魔獣に襲い掛かり、魔獣に止めを刺した!



「ぁ…………」

(今のは……?)

リィンが魔獣に止めを刺した様子を見守っていたユウナは呆け、クルトはリィンが見せた”力”の一端に不思議そうな表情をしていた。

「ふう………ユウナ、クルト……アルティナも大丈夫か?」

「皆さん、怪我はありませんか?」

「は、はい……」

「……なんとか。」

「こちらも損傷無し―――問題ありません。」

「そうか……アルティナとセレーネ、咄嗟によく動いてくれた。ユウナとクルトは、敵の目の前で武装を解いたのはまずかったな?敵の沈黙が完全に確認できるまで気を抜かない―――実戦での基本だ。」

「それと魔獣や人形兵器等は種類によっては沈黙と同時に自爆をするタイプもいますから、接近戦で止めを刺す時は気を付けてくださいね。」

生徒達に怪我がない事に安堵の溜息を吐いたリィンとセレーネはユウナとクルトに指摘をした。

「………はい。」

「……すみません、完全に油断していました。」

リィンとセレーネの指摘をユウナとクルトは素直に受け取り

「いや……偉そうには言ったが今のはどちらかといえば指導者である俺とセレーネのミスだな。やっぱり俺達も、教官としてはまだまだ未熟ってことだろう。」

「そうですわね………”教官”としてはわたくしとお兄様の二人がかりでも、”一人前”に届くかどうかですものね。」

注意をした二人はそれぞれ自分に対する反省の言葉を口にした。

「だが、それでも今は”俺達”が君達の教官だ
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