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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第2話
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申します。メンフィル帝国領クロイツェン州統括領主秘書見習いです。お兄様と同じく本日より2年間ここ第U分校の臨時教官として赴任しました。座学は音楽・芸術・調理技術を担当し、また保険医も兼ねていますわ。”Z組・特務科”の副担当教官を務める事になるとの事ですので、リィン教官―――お兄様共々よろしくお願いしますね。」

ピンク髪の女子達の言葉に冷や汗をかいて乾いた声で苦笑したリィンは気を取り直して自己紹介をし、セレーネもリィンに続くように自己紹介をした。



「―――次は、自分ですね。クルト・ヴァンダール。帝都ヘイムダルの出身です。シュバルツァー教官とアルフヘイム教官の事は一応、噂以外にも耳にしています。」

リィンとセレーネが自己紹介を終えると蒼灰髪の男子―――クルトが自己紹介をした。

「ヴァンダール………そうだったのか。すると、ゼクス将軍やミュラー中佐の……?」

クルトがある人物達の親類である事を察したリィンは目を丸くしてクルトを見つめた。

「ミュラーは自分の兄、ゼクスは叔父にあたります。まあ、髪の色も含めて全然似ていないでしょうが。」

「それは…………」

(そう言えばお二人とも黒髪でしたけど、クルトさんの髪の色は黒髪ではありませんわよね……?)

(ああ……それに容姿も全然似ていないような……)

クルトの言葉を聞いたリィンは答えを濁したがセレーネの小声の言葉に頷いてクルトを見つめた。

「――それはともかく、リィン教官のその眼鏡は伊達ですか?あまり似合っていないので外した方がいいと思いますよ。」

「うっ……」

「ア、アハハ………」

「ぷっ………あはは………!」

「まあ、それなりに需要はありそうですが。」

若干呆れた表情をしたクルトの指摘にリィンは唸り声を上げ、セレーネは苦笑し、ピンク髪の女子は思わず笑い声を上げ、アルティナは淡々とした様子で推測を口にした。



「………はあ、似合っていないのは自覚してるから勘弁してくれ。よろしく、クルト。―――それじゃあ続けて頼む。」

一方リィンは疲れた表情で溜息を吐いた後ピンク髪の女子に自己紹介を促した。

「あ……はい、わかりました。ユウナ・クロフォード。クロスベル帝国・クロスベル警察学校の出身です。……よろしくお願いします。」

「クロスベル出身……だからわたくし達やロイドさん達の事をご存知だったのですね。」

「まあ、”特務支援課”は俺達が来る前も元々有名だったそうだけど、局長―――いや、ヴァイスハイト皇帝陛下も所属した事によって更に知名度が上がっていたそうだからな。ちなみに警察学校というのは、”クロスベル軍警察学校”の事だよな?」

ピンク髪の女子―――ユウナの自己紹介を聞いたセレーネは目を
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