第2話
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ヘイム。あの”蒼黒の薔薇”の双子の妹にして、”七日戦役”、そしてエレボニアの内戦で”灰色の騎士”を支え、自身もそれぞれの戦争で活躍した竜族の姫君。どちらもエレボニアどころかクロスベル―――いえ、ゼムリア大陸全土でも知らない人はいないくらいの有名人じゃないですか。」
「え、え〜と………」
「ア、アハハ…………」
自己紹介をしようとしたリィンだったが呆れた表情をしたピンク髪の女子に先に自分とセレーネの事を言われると困った表情をし、セレーネは苦笑していた。
「補足すると、”七日戦役”の和解条約によって”帝国の至宝”の片翼であるエレボニア帝国の皇女――――アルフィン・ライゼ・アルノール皇女殿下が内戦終結後”灰色の騎士”に嫁ぎ…………更には皇女殿下以外にも婚約者が8人存在して、その内の一人が”聖竜の姫君”だそうだ。」
「ええっ!?じゃあ、”灰色の騎士”って既婚者だったの!?ていうかエレボニアのお姫様と結婚していながら更に8人の婚約者がいるって………局長―――いえ、ヴァイスハイト皇帝陛下みたいなとんでもない”好色家”ですね………そう言えばロイド先輩もエリィ先輩を含めた”特務支援課”に所属していた女性達のほぼ全員どころか、”アルカンシェル”のリーシャ・マオとも付き合っていましたね……もしかして、ヴァイスハイト皇帝陛下の影響を受けたんですか?確かリィン教官も一時期ヴァイスハイト皇帝陛下も所属していた”特務支援課”に所属していましたよね?」
「その推測は少々間違っているかと。もしその推測が当たっているのならば、”特務支援課”に所属していた残りの男性―――ランドルフ教官とワジさんもリィン教官やロイドさんのように複数の女性を侍らせているかと。」
「アルティナさん………その言葉、ワジさんはともかく絶対にランディさんがいる前では言わないでくださいね………?」
蒼灰髪の男子の情報を聞いて驚いたピンク髪の女子はジト目でリィンを見つめ、ピンク髪の女子の意見に指摘したアルティナの言葉を聞いたセレーネは疲れた表情で指摘した。
「ハ、ハハ………(俺とロイドって、一体どういう風に見られているんだ……?)………いや、それにしても驚いた。英雄なんて過ぎた呼び名だが。それでも改めて名乗らせてくれ。リィン・シュバルツァー。シュバルツァー男―――いや、シュバルツァー公爵家の跡継ぎにしてメンフィル帝国領クロイツェン州統括領主補佐だ。様々な事情により、2年間ここ第U分校の臨時教官として本日赴任した。武術・機甲兵教練などを担当、座学は歴史学を教える事になる。”Z組・特務科”の担当教官を務める事になるらしいからよろしく頼む。」
「ではわたくしも………―――”アルフヘイム子爵家”の当主にして、リィン・シュバルツァーの婚約者の一人のセレーネ・L・アルフヘイムと
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