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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第2話
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に小要塞の中へと入って行った。



「ったく、聞いてた以上にフザけた学校みたいだな。」

小要塞に入っていくリィン達の様子をミハイル少佐が見守っていると赤髪の男がミハイル少佐に近づいてきた。

「……本来ならば部外者には立ち入ってほしくないのだが。」

「ハッ、言われなくても余計なことをするつもりはねぇよ。あいつの入学を見届けたらとっとと行かせてもらうぜ。」

「結構――――皇族の紹介があるとはいえ勘違いはしないことだ。この後、”お仲間達”とエレボニア帝国内でどう動くかも含めてな。」

「ハッ……そいつはお前さんたち次第じゃねえのか?色んな思惑が絡み合っているとはいえこんな分校がポンとできちまう―――そんな状況を生み出してるのはどこのどいつだって話だろうが。」

ミハイル少佐の忠告に対して鼻を鳴らして流した赤毛の男は目を細めてミハイル少佐を睨み

「……フン、さすがは”A級”といったところか。」

対するミハイル少佐も鼻を鳴らして赤毛の男に睨み返した。



「機械仕掛けの訓練施設……博士ならではといった感じだな。―――で、まさかとは思うけど概要についても知らされているのか?」

小要塞の内部へと入って待機していたリィンは周囲を見回した後アルティナに訊ねた。

「―――詳しくは何も。地上は一辺50アージュの立方体、地下は拡張中という事くらいです。」

「あの……その事を知っている時点で、既に”知らされている”と言ってもおかしくないのですが……」

「へ………」

「………知り合いですか?」

アルティナの答えを聞いたセレーネが苦笑している中ピンク髪の女子は呆け、蒼灰髪の男子はリィンとセレーネに訊ねた。

「まあ、そうだな。まさか俺達が彼女が所属するクラスの担当教官になるとはさすがに想定外だったが。―――それはともかく。”準備”が整うまでの間、互いに自己紹介をしておこう。申し訳ないが、到着したしたばかりで君達二人の事は知らなくてね。俺は――――」

「………別にわざわざ名乗らなくても知っていますよ。”灰色の騎士”リィン・シュバルツァー。メンフィル帝国の軍人でありながらメンフィル・エレボニア戦争――――通称”七日戦役”の勃発に対して元祖国の皇族であったエレボニア皇家に罪悪感を抱いていた両親の為に戦争で大活躍をした事によって戦争勃発から僅か1週間で両帝国間の戦争を”和解”という形で終結させ、更には”七日戦役”後メンフィルが選抜した少数精鋭部隊とエレボニア皇家に協力していた学生達を率い、そして正規軍とエレボニア皇家側へと寝返らせた貴族連合軍の一部を纏め上げて”七日戦役”勃発の原因の一つでもあるエレボニア帝国の内戦を終結させた両帝国の若き英雄。そして”聖竜の姫君”セレーネ・L・アルフ
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