第1話
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「ハハ、最初俺が知った時も度肝を抜かれたぜ。鉄道憲兵隊の少佐殿も大変だなぁ?そこの無茶苦茶過ぎるオッサンに加えてあんなとんでもない存在まで見張らなくちゃならないんだからな。」
「フン…………―――分校長。そろそろ定刻ですがいかが致しますか?」
ランディの軽口に鼻を鳴らして流したミハイル少佐はリアンヌ分校長に訊ねた。
「ええ、始めるとしましょう。ハーシェル教官、雛鳥達をグラウンドへ。」
「は、はい。―――リィン君、セレーネちゃん、後でね。」
リアンヌ分校長の指示に頷いたトワは部屋から退出した。
「さーてと、どんなメンツが揃っていることやら。」
「クク、そしてどんな”才”を持っているのだろうなぁ?」
「クスクス、今から楽しみね♪」
「シュバルツァー、アルフヘイム。君達も遅れないように。」
ランディの軽口に続くようにランドロス教官は獰猛な笑みを浮かべ、レンは小悪魔な笑みを浮かべ、ミハイル少佐はリィンとセレーネに忠告をした後それぞれ部屋から退出した。
「えっと………?」
「皆さん、どちらに向かったのでしょうか……?」
「フフ……これより第Uの新入生全員の入学式を兼ねた挨拶があります。」
ランディ達の行動にリィンとセレーネが戸惑っているとリアンヌ分校長がランディ達の行動の意図を説明をした。
「そ、そうだったんですか!?俺達は何も――――」
「フフ、貴方達には何も伝えず、日時だけを指定しましたので。他には、クラス分けと担当生徒との顔合わせもあります。”特務部隊”の”総大将”にして”灰色の騎士”の気骨、雛鳥達に示して差し上げなさい。」
リィンに自身の意見を伝えたリアンヌ分校長は部屋から退出した。
「そ、その………トワ先輩が仰っていたように、色々な意味で大変で難しい”職場”のようですわね?」
「ああ…………まあいい。一応、”これ”を付けておくか。行こう、セレーネ。」
「はい、お兄様。」
そして懐から眼鏡を取り出したリィンはセレーネと共にグラウンドへと向かった――――――
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