3. あなたのためにがんばりたくて
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ちゃんだ。
周囲を見回した。見知った後ろ姿を見つけ、僕は声をかける。
「赤城さん!」
僕に背中を向けていた赤城さんが振り返った。今日の赤城さんは、いつかの清掃服ではなくて、真っ赤な袴と、同じく赤い胸当てをつけていた。その姿が、とても凛々しい。
「ああ、普賢院さん。到着しましたね。場所はすぐわかりましたか?」
「いえ、でもPT子鬼さんと妖精さんに道案内してもらいました」
以前に食堂で合った時と比べ、幾分目が鋭い赤城さん。稽古場の準備はすでに整っているようだ。赤城さんの気迫のせいもあるだろうけれど、心持ち、空気がビリビリと痛い。
「赤城さんは出るんですか?」
「私は主審をやりますから試合には出ません。でも代わりにロドニーさんがすさまじく燃えてます。あなたと剣を交えることがよほどうれしいみたいですね」
「うう……」
すみません鳳翔さん……試合に入る前から意気消沈しそうです……。赤城さんにつれられ、貼りだされたトーナメント表の前にきた。
「……もしロドニーさんとあたるとすれば、決勝戦ですか」
「『私と戦う前に破れたら、次に大学で会った時に張り倒す!!』って鼻の穴を広げてましたよ?」
「うう……命の危険が……」
ということは、少なくとも一回戦を突破しなければ、僕の命が危ないということか……しかし、僕の一回戦のこの相手、どんな人なんだろう。剣に相当な自信がある人らしいけれど……
一回戦 ソラール(大淀パソコンスクール) vs 普賢院智久(食堂)
二回戦 ロドニー(ビッグセブンクリーン) vs 集積地棲姫(Pizza集積地)
決勝戦 一回戦の勝者 vs 二回戦の勝者
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ