67 完敗
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した。
「なによ、ケチ!!」
「ケチとは何よっ!!」
前田と城ヶ崎が睨みあった。
「いいわよ、私、前田さんに代わるわ」
「高宮さん、いいの?」
内田が心配した。
「うん・・・」
こうして強引に前田が高宮に代わって2セット目に出場した。
2セット目
4組
FL:小長谷 FC:まる子 FR:冬田
BL:前田 BC:笹山 BL:野村
1組
FL:富塚 FC:坂市 FR:笠山
BL:鳥島 BC:北田 BL:美園
サーブ権は1組だった。北田がサーブした。笹山の方へボールが向かう。笹山がレシーブし、まる子がトスして、小長谷に回す。しかし、小長谷のスパイクはブロックされ、前田がボールに飛びついた。
「さくらさん、アタックして!」
「う、うん!」
前田に催促されてまる子がアタックした。しかし、これもブロックされ、4組のコートに落ちてしまった。
「ちょっと、笹山さん、反応が遅いよ!!」
「え?ごめん・・・」
前田は笹山に怒鳴った。
次は美園がサーブした。冬田がレシーブし、野村が小長谷にトスしたつもりだが、それを前田が無理やりスパイクした。点は取ったが、その際、小長谷と交錯した。
「ちょっと、邪魔しないでよ!」
「アンタじゃ簡単にブロックされるからよ!」
「何よ、それ!?」
「ちょっと、落ち着いてよ・・・」
まる子と笹山が仲裁した。4組のサーブとなり、冬田がサーブした。美園がレシーブし、北田がトスした。その時、鳥島と富塚が共にジャンプした。笹山と前田がブロックしようとするも富塚がフェイントし、2点目を献上してしまった。
「小長谷さん、アンタもボヤボヤしないでよ!」
小長谷は何も反論できなかった。坂市の強烈なサーブが小長谷とまる子の間を襲う。その時、前田が急にバックしてきて、まる子と小長谷が驚いた。
「ま、前田さん!?」
前田は左手をボールに差し出したが、手を握る前に差し出したために、指を強打し、しかもまる子とぶつかって倒れた。ボールは小長谷がトスし、笹山がアタックを決めたが、富塚がレシーブし、鳥島がアタックした。前田が慌ててレシーブするも左足が上手く動かせず、3点目を取られた。前田にアクシデントが起きたのを皆が気付いた。
「前田さん!」
「いたた・・・!」
前田はサーブを受けるときに左手の中指を突き指し、その上まる子と交錯した際に左足を捻挫していた。
みぎ
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