暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica7-Dそうだ、合宿へ行こう〜Road to Golem meister〜
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「ふぁ・・・!?」

俺はテーブルの上に載っているコロナの右手を手に取り、指環のサイズに合う指を探す。9歳の女の子であるコロナの手は小さく、指も細い。親指が合いそうだが・・・。顔を赤くしているコロナに今さら気付いたが、申し訳なく思いつつも「親指だな」と彼女の親指に指環をはめる。

「その状態で魔法プログラムを起動すれば、エヴェストルムがプログラムを読み込んで発動をフォローする」

「あの、じゃあ・・・や、やってみますね」

あずまやより出て広い場所へと移動する。コロナは何度も深呼吸して足元に小さな召喚魔法陣を展開し、「創成(クリエイション)!」と岩石で構成された、20cmほどの大きさのゴーレムを造り出した。

「ど、どうでしょうか・・・?」

「うん。このゴーレムは操作できるかい?」

答えを知っていながらも俺はそう尋ねると、「あ、いえ。操作するには、クリスタルを核にしないとダメで・・・」とコロナはそう答えた。

「このサイズにクリスタルを入れた状態での操作は?」

「それなら出来ます」

「よし。ゴーレムのサイズを徐々に上げていこう。プログラムは構築できているかい?」

「えっと・・・ごめんなさい」

現時点ではこのサイズが精いっぱいということか。“エヴェストルム”に記録されたコロナの魔法の術式をモニターに表示させて、「問題ないよ。俺も手伝うから、一緒に完成させよう」と伝えた。

「はい、お願いします!」

コロナの創成魔法の術式は難解なものではなく、子供らしいシンプルさがある。これならノーヴェに頼まれた複製による手助けも必要ないな、今のところは。魔術でいう術式は魔法ではプログラムといい、魔法の構築式を教えれば、基本的に同じ魔法を他人も扱えることが出来る。それが魔法のメリットだな。

「えっと・・・ここは・・・」

「そうだな。少し複雑になるけど、こうすれば・・・魔力消費が抑えられる」

「あ、なるほどです。でもエヴェストルムの性能頼りになってしまうのは・・・」

「大丈夫、そこは考えて組み立てているよ」

コロナ自身にプログラミングさせながらのアドバイス。呑み込みも早く理解力もある彼女だからこそ、こちらも楽しくなってくるというもの。ある程度術式を整えさせては、「はい、発動」と指示を出して彼女にゴーレムを創成させる、を繰り返す。そんな中・・・

「あの、ルシルさん。1つ聞いても良いですか?」

「ん?」

「わたしの魔法って複製されてますか? もしされているのでした、わたしのゴーレムをルシルさんがアレンジ発動したら、一体どうなるのかな?って思いまして・・・」

そう聞いてきた。複製したモノをアレンジ出来るということは、昨夜の夕食時に話したからな。俺が「見せ
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