暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica7-Dそうだ、合宿へ行こう〜Road to Golem meister〜
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た。俺の知っているコロナの魔法は、ゴーレム創生。先の次元世界にて、セレス率いるテスタメントのサフィーロとして活動していた時、来年のインターミドルを観戦している。

(その際に、コロナの魔法もしっかり複製しているが・・・。彼女のデバイスが完成していない過去である今、あそこまでの魔法を教授するわけにもいかない)

そもそもゴーレム創生はコロナが頑張ってたどり着き、習得した魔法だ。俺が一から教えるなどという近道を辿らせては彼女のためにはならない。とりあえずアスレチック側に建てた休憩スペース・あずまやに移動する。

「さて。まずは、コロナ、君がなりたい戦闘スタイルがどういうのか聞いてもいいかい?」

なら俺のやるべき事はアドバイスで導くこと。コロナは頭のいい子だと聞いている。自ずと自分に合うスタイルを、実践して確かめるまでもなくイメージだけで固めるはずだ。

「えっと、はい、そうですね・・・。わたしは、ヴィヴィオ達みたいにそんなに運動が得意なわけじゃないんです。ですから、創成したものを前衛に、わたしは後衛でサポートするのが一番かな、と」

コロナは僅かな思考の後、そう答えを導き出した。俺は「なるほど。良い答えだ」と返し、実際に創成魔法を見せてもらえるように頼む。現時点でのコロナの魔法を複製し、術式からどう改良していくかを話して決めればいい。

「あの、デバイスが無いと、魔法が使えないので・・・」

「ああ、だから・・・」

予想は付いていた。この歳でデバイス無しでの魔法発動は、ほとんど無理なものだ。左手の中指にはめていた指環・“エヴェストルム”をコロナに差し出した。最初はその行為が何を意味するのか理解できなかったようで、コロナは「はあ・・・」と指環を見つめながら空返事。

「エヴェストルムはストレージデバイスで、その容量も膨大だ。性能は申し分なし」

「・・・?・・・えっ!? あ、あの、でも・・・! ルシルさんのような命懸けの戦場で戦う騎士のデバイスを、わたしのような子供で、魔導師として素人レベルがイジるのは・・・!」

不安そうなコロナに、「問題ないよ。フォルセティにも使わせているから」と伝える。フォルセティも、俺と同じようにデバイスを介さずに高威力・高効果の魔法を発動できる。しかし確実性が俺に比べて無いに等しい。
だから新しい魔法を開発した際は、必ず“エヴェストルム”を一度通して発動させるようにしている。“エヴェストルム”はオートで術者の発動した術式も記録できる(ようにした)ため、その問題点を本人や第三者が閲覧し、改良しやすくなる。

「(まぁ、俺とはやてとアインスの3人で、徹底的に術式を精査して、暴発しないように気を付けているが)・・・とにかく、そういうわけだから。変に遠慮せずに思いっきり使ってくれていい」
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