第九幕その十
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「だからサラがおかしいんじゃなくて」
「日本人が特別で」
「そう考えていいんだね」
「そういえばサラさん薔薇の手入れ忘れないしね」
「お仕事で忙しいのに」
「うん、サラはお庭が好きでね」
趣味の一つにガーデニングがある程です。
「将来はマープル夫人になるとも言ってるよ」
「あのちょっと意地の悪いお婆さん?」
「推理小説の」
「あの人みたいにっていうんだ」
「推理小説も読んでるしね」
ガーデニングだけでなくというのです。
「そちらもね」
「好きでなんだ」
「ああしたちょっと意地の悪い人になりたいのね」
「それで推理も出来る」
「そんな人に」
「そうみたいだね、シャーロック=ホームズにも憧れていたし」
子供の時のサラはそうだったみたいです。
「だからね」
「名探偵だね」
「そうした人になって」
「難解な事件をどんどん解決する」
「そうした人になりたいのね」
「そうみたいだね、しかしね」
ここで少し苦笑いになって言った先生でした。
「サラはマープル夫人かっていうと」
「ちょっと違うわね」
「少なくとも今は」
「あの人と同じで庭いじりが好きで編み物もだけれど」
「けれどあの人みたいにね」
「お婆さん猫みたいじゃないわ」
「猫なら若いお母さん猫だね」
先生が見る今のサラはです。
「年齢的にも」
「それでそのサラさんまただよね」
「日本に来るんだよね」
「それも今日来ていて」
「またお仕事のお話で」
「そうだよ、明日うちに来るよ」
そのサラがというのです。
「だからサラにも桜餅を食べてもらうよ」
「サラさん桜餅食べるかしら」
「日本のお菓子も」
「お茶は好きだけれど」
「そっちはどうかな」
「まずは出してみてだよ」
それからだというのです。
「反応を見よう、それじゃあね」
「うん、まずはね」
「それからだね」
「桜はまだ咲いてないけれどね」
「桜餅出してみようね」
動物の皆も先生に言います。
「そして出してみてね」
「サラさんの反応次第だね」
「他のお菓子も出してみよう」
「春のお菓子もね」
「そう考えているよ、あとね」
さらに言う先生でした。
「サラにも桜を観てもらいたいね」
「そうだね、イギリスにはあまりないし」
「そこは是非だね」
「サラさんには桜も観てもらいたいよ」
「是非ね」
皆で言います、こうしてサラのこともお話してでした。
そのうえで、です。先生はここでまた言いました。テレビを観つつ。
「アーサー王とかロビンフッドでは森は出るけれど」
「お花はね」
「ここまで出ないよね」
「桜吹雪の刺青とかも」
「発想の時点でないよ」
見れば今は遠山の金さんが放送されています、お白洲の場で金さんが見
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