第116話 助っ人は順調のようです
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で飛んで来た。
修業する時間も無かっただろうに、十分な使い手になっている。『究極の十』の雷は、
『雷天双壮』の二つ目の『千の雷』同様、思考雷化するが、一般人の千雨はその思考に目が
追い付かず、それを克服しても移動と攻撃は光速。一朝一夕で御せる物じゃない。
「才能か?ふむ、だとしたら聞くべきか?『お前は一体何者だ?』って。」
「さぁ?今はあんたを止められればそれでいい!」
何とも真っ直ぐな事だ。だが―――
バシッ
「まさか光速になった程度で、俺を圧倒できると思ったか?」
「嘘だろ、マジ、かッ!?」
ドゥッ!
知覚出来ない速度で襲って来ていた拳を受け止め、そのままアリカの所に蹴り飛ばす。
確かにネギより速い。攻撃に付与される様々な追加効果も厄介だ。だが、あまりに軽い。
しかも素人の攻撃、虚実もへったくれもないのは勿論の事、開発者にそのままぶつかって来て
勝とうなど言語道断。
「………何を企んでる?」
「人聞きの悪い事言うなよ、私は状況打開しようと頑張ってるだけだ!」
ヒュ――
「アリカー、後は任せたぞ。」
「ふん、私にとてプライドはあるのじゃ。」
ガシッ!
「のわっ!?」
動き出そうとした千雨の首根っこを捕縛魔法で引っ掴み、雁字搦めにして行く。
たまにキャンセルし切れない魔法の矢が飛んで来るが、ここは圧倒していると判断して良さ
そうだ。さぁ、手も空いた事だ。さっきよりも意地の悪い支援と行こうか。
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ゴ―――ン ゴ―――ン ゴ―――ン
「本当に行くのですか?成功する確率は僅かに5.433%ですが。」
「何も私一人で勝とうなどと思っている訳でもないヨ。また手を貸してもらうサ。」
「了解いたしました。では、お気をつけて。」
巨大な懐中時計が鳴り響き、最終シークエンスに入った事を知らせル。
妙な気分ダ。私を送り出すのが、今から私が倒そうとしている人と同一人物とは。
・・・もしも作戦が成功すれば、私は高確率で消えるだろう。
彼は絶対創るからタイムパラドックスで消える事は無いと言ってくれた。でも、それで出来た
私は今の私じゃないだろう・・・なんて。
「いかんいかん、センチメンタルになっていては。顔を合わせた時に泣いてしまいそうだ。」
そう、私がすべき顔は不敵な笑みだ。彼の敵として、相応しく。
「行ってらっしゃいませ。」
「うむ!委細
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