第七章 C.D.の計略
暴れる侍
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撃がどうしても軽くなる。
そこに、絶鬼は「肉を切らせて骨を断つ」を敢行したのだ。
だが、行った反撃は「骨を断つ」というほどの剛撃ではなかったが。
鬼の中には、自らの持つ属性の攻撃を、口内から吐き出して行うことができる者がいる。
響鬼の吐き出す炎「鬼火」等がその最たる例だ。
では、絶鬼が吐き出したのは水か?
否、ただの水ではない。それは、絶鬼の体色と同じような色をした、ドロドロに濃い、もはや墨というべきものだった。
それを顔面に受け、しかも半ば張り付くようなそれは視界を完全に潰した。
そうなってはもはや勝負になるまい。
オボロは絶鬼の回し蹴りを受けて吹き飛び、起き上がろうとしていた強鬼にぶつかって、両者ともに店の一つに突っ込んでいってしまった。
「某の名は絶鬼。絶つ鬼也。我、この世の悪を断絶する也!!!」
「へぇ、そりゃ面白い」
ガンッッ!!
声がした。
自分の道は誰にも邪魔できぬと、そう叫んだ絶鬼の背後から、からかうような声がしたのだ。
音撃棒が、声のしたほうへと振るわれる。
するとそれは、西洋剣に防がれて鈍い音を立てた。
響鬼でも、ハクオロでもない。
数秒間、そのままの体制で両者は睨み合う。
その間に、ようやくヒビキとハクオロが到着した。
そこにいたのは
「あれが絶鬼か!!」
「と・・・あんたは・・・・」
「・・・・貴様。何者だ」
ハクオロとヒビキは知っていた。
ただ一人、彼を知らぬ絶鬼がその名を聞いた。
男は答える。
まるで「悪を絶つと言うのなら、俺の相手もしなくちゃなァ」とでも言わんばかりの、不遜な笑みを浮かべながら。
「「EARTH」副局長、蒔風ショウだ」
現れるかつての破壊者。
いくつかの謎を抱きながらも、確実に先に進んでいく。
to be continued
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