第七章 C.D.の計略
揺蕩う鬼
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でいってしまった。
ピチャン・・・と、音撃棒の先から、先ほどの攻撃の名残か水滴が滴る。
目の前の光景に唖然とする響鬼。
一体どこの鬼なのか。
そもそも、まだ猛士にトゥスクル支部などはないはずだ。
「あの・・・・あんたは?」
おずおずと問う響鬼。
首から上の変身を解き、一歩二歩と近づくと、まるで初めてこちらに気付いたかのようなそぶりで――――というか、本当に今気づいたのだろう。その鬼はこちらに向き直った。
「某は絶鬼と申す者。貴殿も鬼であるか」
「は、はぁ」
つい生返事をしてしまったが、何とも妙な話し方をする鬼だ。
まるで、時代劇か何かを見ているかのような気がする。
そういえば、この鬼の雰囲気もなんとなく――――――
「いまだ悪鬼たる者を祓えぬとはな」
「は?」
そういって、鬼は音撃棒を構えた。
ピチャリと、水滴がまた垂れる。
しかし、今先端から滴った水滴は先ほどの名残ではなく、この鬼が臨戦態勢であることの証で
「斬り捨て、御免」
ビャゥッッ!!
水が迫った。
何物をも絶つと言わんばかりの、水の刃が襲い掛かる。
to be continued
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