第七章 C.D.の計略
戦いと欲望の質と決着
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よる銀の球体へと化したトーチは、まるで目玉のように光る三枚のコアメダルをオーズに向けて、エネルギーを溜め始めた。
その収束に周囲のセルメダルは減り続け、球体は小さくなっていくが構わない。
今この怪物の目的は、オーズを粉砕撃破することだけしか考えていないのだから。
そして小さくなっているということは、それだけ砲撃のエネルギーは膨大なものへとなっていくことの証明だということだ。
対し、オーズも大地に腕を突っ込みメダガブリューを引き抜いた。
そして宙を飛ぶセルメダルを掴めるだけ掴み、さらにアンクの持つメダルの内八割を用いて、一気に「喰わせた」。
ゴックン!!という音声とともに、圧縮されたセルメダルからエネルギーが抽出され、メダガブリューバズーカモードの砲口に紫のエネルギーが溜めこまれていった。
「俺が最高だ!!俺が君臨する!!俺が、俺が、俺が支配し!!すべてを手に入れ、そして―――――すべてを統治するのである!!!!」
「それは間違いだ!!お前のその望みには未来がない!!目的がない!!欲望は何かのためにあるものだ。欲望のための欲望は、何も生まない!!何もつながらない!!」
《プットッティラ〜ノ・ヒッサ〜ツ!!!》
「ヴぉぉぉぉおお大おおおおおおお」
「ハぁッッ!!!」
ドギュゥッ!!!
互いに同時に、発射されたオーズのストレインドゥームと、トーチのディフォメーションブラスター。
しかし、拮抗しきっていたその力は逆転し、オーズが押し込み、そしてそれがトーチへと到達し
「ギァァアアアアああああああああ!!!!」
ブジュゥア!!と、煙を上げてセルを消し飛ばしコアをも焼き焦がし、完全に消滅させてしまった。
「ハァっ!!!」
砲撃を追え、それからしばらくその体制のまま固まっていた映司が、動き出して息を吐き出した。
そして倒れると同時に変身が解除され、青空を眺めて大笑いをした。
「おい映司!!」
「んだよアンク・・・・今ちょっと疲れてんだから・・・・」
「何言ってんだ!!アイス喰いに行くぞ!!今日は疲れた!!」
「おい、やめろ!!引き摺るなよ!!いてっ、いててててて!!待てって!俺まだ昨日の怪我だってア゛ァ゛ーーーー!!!」
トーチを撃破し、そんないつも通りでその場を去っていく二人。
と、その二人が去った後。
かつてトーチだったモノの燃えカスに、手を突っ込む男がいた。
そこから取り出したのは、三枚のコアメダル。
だがそれをグシャリと握り潰し、両手でこねくり始めた。
そうしながら、その場を去っていく。
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