第七章 C.D.の計略
戦いと欲望の質と決着
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クラッシュとの激突は、オーズ本人がではなく、直前で放った火炎弾が爆発したのだ。
故に、あれだけすぐに立ち上がることができた。
トーチの消費に対して、オーズの消費は微々たるものだ。
二回目のガーガンボウガラーとの激突は、ガタキリバの磁場によってかろうじて直撃は避けていた。
とはいえ、そのダメージは一気にピーク近くまで跳ね上がったが。それでも、あの状態での最小限のダメージで終わらすことに成功していた。
そして三回目。
オーズバニッシュは、何もメダジャリバーに詰めた三枚のセルメダルだけでの威力ではない。
振るう者のエネルギーを用いて、その威力は変化する。
標的を切り分けるあたり、その流れの関連性は確かだろう。
それに対して、トーチは手加減することなく振るったのだ。
自分の中のセルメダルを消費して、ほかの余計なものまで切断範囲に入れてしまっていたのだ。
目的があるものならこうはならない。
何かを得ようとして行動するものは、それを得た後も考えるからだ。
それを考えなかったが故の、トーチの失策。
そして、空っぽが故にセルを溜めねばエネルギーは回復しない。
グリード寄りだから、ではない。
メダルから生まれたから、でもない。
一体何から生まれていようとも、その先を求める欲望があるのなら、いくらでもそのエネルギーは生まれ出る。
それが欲望。
果てなき人の、満たされるものを求める探求心。
それをはき違えたこの男に、最初から勝ち目などなかったのだ。
バキィッ!!!
「がぁぁあああ!!お、俺の爪が!!」
更にヒビ割れる箇所。
今度はグリズリークローがヒビわれ、ボロボロと落ちていってしまった。
そしてそのヒビは広がっていき、ついに全身を回り、ベルトに達し、そして
「ぉぉォォオオオオオオァァアアアアああ!!!」
「セイ―――――ァぁアぁああああああ!!!!」
ズガゥッッ!!
「セイヤァアアッ!!!」
ドォンッッ!!
爆発。
空中で起きたそれは、オーズとトーチの身体をそれぞれ弾き飛ばして大地に落とした。
オーズは受け身をとって転がり立ち上がるが、トーチは着地すると左脚がメダルになって砕けてしまった。
ガクリと身体が崩れ、しかしそれでも立ち上がろうとする。
「俺は・・・・俺は欲望のままにする・・・お前たちも欲望のままにするがいい。それが俺を強くする!!!」
ザぁッッ!!!
「これは!?」
「チッ、あの野郎・・・・最後の大勝負に出やがったな」
全身をセルメダルへと変換し、その中心に三枚のコアメダル。
セルメダルに
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