第四十四話
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軽空母を沈めてしまったらしい。
別にそれは提督のせいでもないし、酒のせいでもなかったらしい。それでも上層部の連中は、酒のせいにしたらしい。
それから提督は、酒絡みのミスに対して厳しくするようになったらしい。以上、閑話休題。
「酒かぁ。確かにそうかもな。」
「酒は飲んでも飲まれるなですもんね。」
若干青葉のセリフに棘があった気がする。
「取り合えず、自分の部屋に行くかな…………あーあ、半日どうやって過ごそうかなー。」
俺はそう言うと、自分の部屋に向かって歩き始めた。
「…………そうだな。では、失礼する。」
悪かった、と最後に一言言って、長門さんもその場を後にした。
「…………えっと、失礼しましたー。」
青葉はそう言うと、床を二回爪先で蹴った。
すると、そのすぐ横の床が開いた。
そのままその中に入る青葉。
「あ、青葉は自分の部屋から自由に外に出れるので、お構いなくー。そうでないとあなた方にこのお話をお送りできませんしね。」
どこからともなく、そんな声が聞こえた気がした。
―自室―
「…………いや、バカだろお前。」
俺は天龍にそう言われた。返す言葉もコございません。
あれから、青葉の口から俺たちが謹慎を受けたことを知った天龍が見舞い(?)にやって来た。
なぜ謹慎を受けたのかという質問に答えると、そんな厳しいお言葉を貰った。
「まぁ、後で木曾と間宮さんと春雨に謝っとけよ?」
…………ちょいまち。
「……お前、なんでそこで春雨の名前が出てくる?」
春雨とドイツ語の勉強をしていることは、アイツから口止めしてくれと言われたから誰にも言っていない。そもそも、あそこに来る奴なんて艦娘になってから見たことがない。
「ん?多分全員知ってるぞ?青葉が写真付きで教えてくれたからな。」
…………青葉、お前明日ブッ飛ばす。
「んで、当然ながら二人が付き合ってるのでは無いかという噂が出てるんだが。」
まぁ、当然だよな。年頃の女の子しか居ないわけだし。
「付き合っては無い。」
俺はそう言うと、ベッドに寝転んだ。
「…………ふぅん、そう言えば、今日から遠征があるんだよな。」
と、いきなり全く違う話題を振ってきた。
「俺は今回休憩なんだけどさ。メンツが、摩耶さん、愛宕さん、望月、春雨なんだよな。」
「…………ほう。」
なるほど、そこで繋がるわけか。
「んで、いつまでなんだ?」
「えっと、出発が一二〇〇で、帰投が明後日の〇四〇〇だな。」
「……………………うわぁ。」
物
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