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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第647話】
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にゃん次郎は微妙そうな表情をしていた。

 そこから暫くしていぬきちは露天風呂でヒルトに身体洗われて綺麗さっぱりしたのだった。

 その一方で同旅館内、初日の混浴タイムでアプローチした面々だったが二日目は流石に混浴禁止された。


「せっかくの混浴なのにヒルトくんと入れないなんて……」

「あ、あはは……。 さ、騒ぎすぎたのがねぇ……」


 ぷくっと頬を膨らませたエミリア・スカーレットと眉根を下げて苦笑するソフィー・ヴォルナート。

 今日は男子との混浴ではないため、女子たちは裸のお付き合いをしていた。

 広めの露天風呂に入る一同、水着を着用してる子も居ればスタイルに自信がある子はその肢体を惜しみもなく晒している。

 夜空に浮かぶ月に掛かる雲――昼間とは違う様子を浮かべるのは何処の国でも変わらないのかもしれない。


「おー、せっかくの露天風呂なのにヒルトがいないぞー」

「し、仕方ないだろ。 ま、まあ俺は恥ずかしいからアイツと一緒じゃなくても平気だけどな!」


 濡れた艶やかな髪にメッシュの掛かった前髪――栗原理央だ、隣の宇崎玲はしゃこしゃことシャンプーハットを被って頭を洗っていた。


「ほー? でも、平気だといいながらライバルが増えるのにはやきもきしてますよねー」

「バッ!? バカじゃねぇか!? べ、別にヒルトがモテたぐらいでやきもきするわけねぇし!」

「おー? 別にヒルトの事をいった訳じゃないぞー」

「……!?」


 ニマニマ笑みを浮かべる玲、指摘されて顔を真っ赤にした理央は仕返しとばかりにシャンプーハットを没収したのだった。


「ふぅ……有坂君が居ないのは少々残念ではありますが、仕方ありませんわね」


 黒髪を結い、天を仰ぐように上を見つめるのは神楽。

 頬に僅かだが赤みが差していて、肌もほんのり桜色に染まっている。

 その隣には岸原りこが居た、眼鏡が湯気で曇り、真っ白になっている。


「居たら居たで皆のおもちゃにされそうだけど」
「うふふ、殿方ですもの。 あの状況ならばそれほど嫌ではないはずです」


 昨日大胆にも前から抱き着いた神楽――布越しに膨張したヒルトの雄のシンボル、それを思い出すと目を細めて頭に乗せていたタオルで顔を拭う。

 はしたない行い――とはいえ、母からは大胆なアプローチも必要といわれた結果でもあるのだが。

 織斑一夏と有坂ヒルト、特にどちらにも隔てなく会話してきた神楽だが最近はヒルトの方が主になってきているのは心境に変化があったからかもしれない。

 女の園でのそんなやり取りが続く中、ヒルトの一室では綺麗さっぱりとしたいぬきちが舌を出してテレビを見ていた、無論にゃん次郎も隣で身
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