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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第647話】
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ヒルトのフェイク呼び掛けに引っ掛かったにゃん次郎(シャイニィ)。
気付けばいつの間ににゃん次郎になっていたのか――うにゃぅと小さく鳴き、くるんっと身を縮ませた。
「そういやご飯まだだったな。 土産を買うついでに買ったにゃんこフード、食べるか?」
徐に取り出したにゃんこフードの缶詰め、その蓋をあけるとにゃん次郎は顔を上げた。
「にゃぅっ! にゃんにゃあっ!(美味しそう! 食べたいわ!)」
「ははっ……食べて構わないぞ」
タオルケットを敷き、にゃんこフードを置くとにゃん次郎は食べ始める――。
「そういやいぬきちは外だったな。 ……寒いとあれだし、連れてくるかな」
一人ごちたヒルトはその足で旅館外へと向かった。
入り口を出た先でいぬきちは尻尾を振っていた、ヒルトが出てきたからだろう。
嬉しそうに足元に寄ってくるいぬきちに、ヒルトは笑顔を見せて頭を撫でる。
「わわんっ、わふっ♪(撫でられたわんっ、嬉しいわんっ♪)」
「よしよし、寒くないかいぬきち?」
「わふっ、くぅん(寒くないわん、でもお肉が食べたいわん)」
「ん、まあ何にしても外は可哀想だし、俺の部屋で身体洗うか」
「わわんっ(それよりもお肉が食べたいわんっ)」
いぬきちを抱き抱えたヒルトは旅館の中に入っていく。
因みに旅館内に動物を入れる許可は得ているものの、何か破損したら学園側買い取りという形なので、ヒルト自身色々気をつけて面倒を見ることになる。
部屋へと戻るとにゃん次郎が出迎えるのだが、見知らぬ犬を抱えてヒルトが現れたので目が丸になっていた。
「にゃん次郎、このわんこはいぬきちって名前なんだ。 いぬきち、にゃん次郎と仲良くな?」
「わんっ、わわんっ(よろしくわんっ、いぬきちだわんっ)」
「……にゃあ、にゃん(……シャイニィよ、よろしく)」
因みにだが、動物たち同士は共通言語で意志疎通が出来る――種族は違えど、会話が出来るのが素晴らしい。
まあヒルトや他の人間にはわからない共通言語故、動物同士でしか仲良くなれないが。
ヒルトが部屋備え付けの露天風呂を用意する中、いぬきちとシャイニィはというと――。
「わふっ? わわんっ!(シャイニィわんっ? でもにゃん次郎って呼ばれてたわんっ!)」
「にゃう……にゃにゃん(勝手に呼んでるだけよ。 ……まあにゃん次郎でもいい気がしてきたけど)」
「わんっわんっわんっ(成る程わんっ、僕はいぬきちが気に入ったわんっ、かっこいい名前なんだわんっ)」
「にゃにゃう!? ……にゃ(かっこいい名前!? ……そうね)」
満足そうないぬきちを他所に
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