最終章:夢を追い続けて
第62話「集合」
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からの就職希望者爆発だもんな。見事な掌返しで少し笑えるぜ」
問題があるとすれば、未だに残っている女性権利団体と自称レジスタンス。
権利団体は過激派が未だに権利を主張しているし、レジスタンスも同様だ。
…と言っても、もう勢力はほとんどない。発言力もないに等しいだろう。
世界中の治安組織などが少しずつ勢力を減らしていた。
束さんと桜さんも動いていたのか、軒並みの基地は潰されていたし。
他に問題があるとすれば…その桜さん達の事だろう。
未だにユーリは拉致された扱い……なのは桜さん達の思惑通りとして。
裏で何気に秩序を保っているが、指名手配なのは変わっていない。
世界の“絶対悪”として存在し続けているのだ。
そのおかげで今世界は割と安定しているというのに、見つけて捕まえた暁には桜さん達は一生牢屋から出られなくなるかもしれない。
「(それは、何としてでも止めないとな)」
問題はIS関連だけじゃない。
忘れがちだが、環境問題も深刻になってきている。
ISによる発展や、世界が混乱した事で、地球温暖化とかが進んでいるのだ。
発展国ではそれを危険視しているが、そこまで対策は意味を成していない。
……対抗できるとすれば、それはおそらく桜さんと束さん……。
「秋兄〜!!」
「っとぉっ!?猛スピードで突っ込んでくんな!?」
そこで思考を中断させられるようにマドカが背中から突っ込んできた。
鍛錬は怠っていないため、それぐらいなら大丈夫だが…驚いてしまう。
「相変わらずだな……お前ら」
「俺が奪った時間の分、甘えてるんだ。大目に見てくれ」
「………」
弾の呟きに、後から来た兄さんがそう答えた。
……皆の関係は、既に和解してあまり気負わなくなっていた。
兄さんに至っては今までの償いをするかのように、ボランティアや雑用などをなんでもこなしていた程だ。…偶に自虐を入れてくるのが玉に瑕だが…。
やっぱり、やらかした自分を責めているのだろう。
「あ、そうだ。あっちで布仏先輩が来ていたぞ」
「え、マジか!?」
「良かったな弾。蘭には言っておくから行ってやれ」
兄さんの言葉に弾が慌ててそっちへと向かう。
……弾は虚さんと付き合う事になっていた。
あの初対面の日、帰る際に弾が虚さんの事を色々聞いてきたのだ。
どうしてそこまで気になるのかと聞けば、顔を赤くしていた。
さすがに俺もそこまで来れば気づけるので、同じく気づいていた蘭や数馬と共に背中を押していく事にした。……そしたらあっという間にくっついていた。
初対面で一目惚れで両想いってのは珍しいが、幸せなら別にいいだろう。
「数馬は何か予定あるのか?」
「
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